留学大図鑑

クボタク

出身・在学高校:
県立岐阜高等学校
出身・在学校:
京都大学大学院
出身・在学学部学科:
工学研究科建築学専攻
在籍企業・組織:

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最終更新日:2018年10月29日

都市と建築を学び、思考するパリでの日々

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Ecole Nationale Supérieure d'Architecture de Paris La Villette
  • フランス
  • パリ
留学期間:
12ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,760,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

 国立パリ建築大学ラヴィレット校に留学し、フィールドワークと実習を通して、都市状況の的確な読解力と、都市状況と相関する建築・都市デザインを学修しました。

 フィールドワークでは、パリ北東部およびその周辺郊外の旧工場地域にて廃墟となった工場や鉄道駅などを再活用する芸術文化活動を参与観察し、地域の変様を考察しました。フィールドワークにて得た知見は今後の修士論文に役立てる予定です。
 設計実習は、同じくパリ北東郊外を敷地とした授業を履修しました。まず、前述のフィールドワークに加えて、対象敷地周辺の地域について調査し、プレゼンテーションを行いました。その後、それらの調査を元に、個人での制作となる第一課題、三人グループによる第二課題にて建築の提案を行い、最終発表会にて教官、地域住民の前でプレゼンテーション、議論を行いました。

 その他の活動として、”芸術鑑賞”と”建築を巡る旅”をしました。フランスの学生は美術館の入館料がほぼ無料なので、留学中数多くの美術館を訪れました。また、休日を利用してヨーロッパ各国の建築を見て回りました。そこでは目当ての建築だけでなく、その周縁の都市、文化、自然、人々との出会いと学びがありました。

留学の動機

〈留学そのものの動機〉
 大学院1年の夏休みに設計事務所へインターンに行った際、国外での建築の旅、調査、インターンの話を聞いて感化され、国外で長期間過ごしながら建築を学んでみたいと思ったから。
〈パリに行く動機〉
 インターン後、新学期最初の授業で交換留学の募集があったから。その後、自身の建築についての興味(のちの留学のテーマ)とパリが合致すると気づき、よりモチベーションが上がりました。

成果

 美術館を巡る中で作品を深く観察し、考える姿勢を学んだことが、フィールドワーク・実習でも役に立ちました。実習では仲間と徹底的に議論し、論理的に作品を築き上げ、説得力のある提案を行うことができました。また、英語で発表する場数を踏むこともできました。
 帰国してまず気づいたのが、日本の”何気ない”風景の美しさです。国外で暮らし、学んだ結果、自分の目線が変わったことの証明だと思います。

ついた力

論理的思考力

 留学で特に実感したのがフランス人が持つ論理的思考力の高さです。
 実習での教官達との議論でもチームメイトとのミーティングでも、あらゆる点について論理的な説明が求められました。授業内だけではなく、日常会話でも発言に対して何故と問われることが多くありました。気がつけば理由を聞かれる前に提案に添えるようになり、相手の提案をよく観察し、その論理を見極めようと自然に思考するようになりました。

今後の展望

 留学で得た新たな視座からさらに高みを目指して生きていきたいです。最終的には建築をつくる人になると思うので、ヨーロッパ各地で見た”土地の文化を引き継いでいく建築”を日本でつくっていきたいです。

留学スケジュール

2017年
8月~
2018年
8月

フランス(パリ)

留学受入先の学校で建築設計実習を履修。空いた時間にフィールドワークを行いました。実習ではフランス人2人とグループを組み、集合住宅、地域の病院、皮革工房の複合施設を設計しました。フィールドワークでは実際にパリ北東部を歩き回って調査対象を探し、参与観察を行いました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

最終発表会直前、中庭に机を出し外で作業する学生達
最終発表会にてチームメイトと制作した作品
工場を利活用したイベントスペース
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

 留学中も、日本人の仲間と話すとホッとしました。
 留学生の多い国立パリ建築大学ラヴィレット校には他にも日本人留学生が多くいました。はじめての留学、他言語での授業で教官が言っていることが理解できないストレス、日本人だからこそ感じる違和感を抱えた時、日本語で愚痴をこぼせる相手がいたことは心の支えになりました。
 留学というと、他国の学生との交流が取り沙汰されます。自分も同様に彼らとの対話、交流を楽しみましたが、時には日本語を話してガス抜きをすることができたからこそ留学を楽しく終えることができたと思います。

南仏のシトー派修道院を訪れた時の一枚

持ちつ持たれつ情報のシェアを

  • 生活 : お金

 フランスでの諸手続きは最後まで厄介でした。
 ビザの有効化、銀行の開設、学生寮の契約、地下鉄の定期の申し込み、保険、家賃補助の申し込み...etc、と様々な手続きを経験し、苦労しました。受付に行ったら別の日にまた来てとだけ伝えられたことも、書類が一枚足りないからと門前払いされたこともあり、新たにやらなくてはいけない手続きが増えると憂鬱になるようになりました。
 乗り切るために有効なのは留学生同士で情報をシェアすることです。一人が失敗したらそれをシェアすれば同じ失敗は繰り返されないし、一人うまくいった人がいればそれに倣うことができるはずです。留学中においてとても大事だけど時間を無駄に費やしたくない手続き関係はシェアして効率的にこなしましょう。
 ただ、情報を得て別日に行ったら受付の人が変わってて対応が違った、なんてこともあります、、、笑

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学はその国特有の気質に触れ、自己を相対化することができる手段の一つだと思います。なにげない暮らしの中での気づきや違和感は自身の映し鏡であり、そこには語学や専門分野を学ぶこととはまた異なった学びがあります。留学できる環境に自身がいることへの感謝の気持ちを忘れずに、留学中は思いっきり楽しんでください。それが全て学びにつながります。