留学大図鑑

ヤマダイスキー

出身・在学高校:
北海道札幌南高等学校
出身・在学校:
京都大学
出身・在学学部学科:
農学部食料環境経済学科
在籍企業・組織:

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交換留学の前に複数回の短期留学を経験しており、また1年間のイギリス留学を終えてから、京大に2年間の休学届を出して世界一周の旅に出ています。その中にはオーストラリアでのワーホリも含まれる予定です。「留学と旅行はどう違うのか」「バックパッカーに憧れがある」「海外で登山や自転車旅行、バイクツーリングをしてみたい」という方は連絡ください。僕の知り合いにつなげることもできます。

最終更新日:2018年10月29日

島国イギリスで農業経済・農業政策を学ぶ

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ハーパーアダムス大学
  • イギリス
  • スタッフォード
留学期間:
10か月
総費用:
1,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,500,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS6.5、TOEFLiBT79> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<IELTS7.5、TOEFLiBT87>

留学内容

日本と同様、イギリスはフランスやスペインから多くの農産物を輸入しており、ヨーロッパの中でも食料自給率が低い国の1つです。そのイギリスにて農業経済を学ぶことで日本に何かを還元するというのが1つ目のテーマです。またネイティブや留学生同士の会話、そして現地での授業、課題、試験を通して英語スコアを向上させるというのが2つ目のテーマです。ハーパーアダムス大学では環境マネジメントという2年生のコースに所属しました。具体的には生態系を保護する政策について、大気や土壌や水質の汚染を測定する手法と環境基準について、収益を出しつつ計画的に森林を管理している事例について、廃棄物処理や再生可能エネルギーについて、などといった内容を学びました。「実戦力」を重視していて、授業では統計データの分析やフィールド調査も行いました。結果としては、やはりイギリスの経済や政策は現地の実情に即したものが多く、日本では日本独自の制度を考えていく必要があると感じました。ただもちろん参考になったことも多く、例えばヨーロッパでは100万人単位の市民団体がいくつも存在していて政策決定に影響を与えていること、林業では徹底した機械化と情報化で低コストを実現していること、などが日本にも応用できそうです。アイエルツのスコアが留学前後で6.5から7.5に向上し、履修したすべての講義で単位を取得することができました。

留学の動機

高校生や1回生の時から何度か短期留学をしていました。ただ2週間程度で学べることには限界があると感じ、長期で留学したいと思いました。交換留学ならば金銭的および制度的に留学のハードルが低く、また先輩の体系談を聞けて後輩へのフィードバックもできるというのが動機です。英語を伸ばしたい、日本人が1人の環境で過ごしたい、学問的に日本に応用できることを学ぶ、などを総合的に判断して留学先をイギリスに決定しました。

成果

周囲5キロ以上を農地に囲まれている大学で、勉強に集中できる反面で退屈に感じることも...授業の復習や課題は計画的に進めつつ、休日はランニングやサイクリング、また留学生同士でサッカーや卓球を楽しみました。英語のドラマや映画を観たり、英語で小説を読んだりもしました。イギリス人・インド人と同居しており、また週末や課題提出後によく留学生仲間でパーティーを開いていて、毎日のように文化の違いを感じていました。

ついた力

どんなことも「ふーん」と受け止められる力

僕は都会育ちの人間なので、田舎での暮らしは正直刺激がなくてきつかったです。でもおかげで腰を据えてじっくり考え抜く習慣とか、飛びつかずにまず客観的に眺めてみる余裕とかが培われました。現地学生や留学生との交流を通して、異文化をそのまま受け入れること、そして自分自身をそのまま受け入れてもらうことの大事さを学びました。肩入れもせず偏見も持たず公平に判断することは難しいですが、常に心掛けたいと思います。

今後の展望

昔から構想は練っていましたが、まず2年かけて世界一周の旅に出ます。留学生とバックパッカーでは視点が異なりますが、どちらにせよもっと色々な国の色々な人と会ってみたいです。復学後は後輩への留学支援や京都の観光案内などをしつつ、大学のプログラムを利用してさらに短期留学をするつもりです。最近は中国語とフランス語も勉強中で、卒業後は外国との接点がある仕事や、日本人として外国に飛び込んでいく仕事がしたいです。

留学スケジュール

2017年
9月~
2018年
7月

イギリス(スタッフォード)

イングランド中西部のハーパーアダムス大学にて10ヶ月間の留学をしました。20人ほどのクラスに所属して、自分以外は全員イギリス人という環境で授業などを受けていました。学部の交換留学生は珍しく、留学開始時はシステム的なトラブルが頻発していました。また課題や試験についても最初はまったくの未知数で、ずいぶんと不安を感じていました。しかし教授や担当スタッフの方々の手厚いサポートのおかげで多くのトラブルを解決でき、無事に履修した8科目すべての単位を取りました。課題の締め切りが2月に集中していて、ちょうど冬で天気が悪かったこともあり気分が落ち込んでいましたが、綿密な計画を立てつつ適度に休憩を取ることで何とか切り抜け、その後の自信につながっています。留学生を対象とした英語のライティング及びディスカッションのクラスがあり、単に語学を学ぶ以上に、自分の意見を短時間で論理的に組み立てて発信する訓練になりました。

費用詳細

学費:納入総額

550,000 円

住居費:月額

500,000 円

生活費:月額

150,000 円

項目:航空券代や保険代など留学準備にかかる費用

300,000 円

大学寮の部屋からの眺め。住環境にはとても満足していました。
イングランドは起伏が少なく、丘の上から景色を一望できます。
イギリスに到着してすぐの9月のパーティーです。
費用詳細

学費:納入総額

550,000 円

住居費:月額

500,000 円

生活費:月額

150,000 円

項目:航空券代や保険代など留学準備にかかる費用

300,000 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

留学中に同居していたインド人のエピソードです。そもそも僕はイギリス留学前に合計で5週間インドに滞在したことがあります。そのためインドでの食事や街の様子や人々の性格なんかについて多少知っていましたが、同居していた彼もある程度その特徴に当てはまっていました。まずは元気さです。朝はもちろん1日の中で何回も「調子はどう?今日はどんなクラスがあった?」という挨拶をしてくるのですが、僕の解答を待つでもなくそこからどんどん質問を投げかけてきて、どこからそのパワーが湧き出てくるのか不思議なほどでした。それは僕だけでなく全員とそのように接していて、なるほどフレンドリーというのはこういうことなんだなと感心しました。第二は家族愛です。インド人は親戚同士の結びつきがとても強く、毎日何時間も電話するのが普通なのですが、彼もほぼ毎日ビデオ通話で家族と話していました。僕の家族は全員が日本のあちこちにバラバラに住んでいて没交渉みたいな関係なので、羨ましく思ったりもしました。僕のことは弟のように扱ってくれて、何かと助けようとしてくれました。第三は良くも悪くも「雑さ」です。皿は洗わない、私物は置きっぱなし、時間にはルーズ、口約束は白紙と同じ、という彼でしたが、かえってこちらも気楽になれるものでした。僕らはもっと肩の力を抜かないといけないですね。彼とのエピソードは他にも沢山あって、本当に感謝しています。

留学生みんなで丘に登った時の写真です。

イギリス訛り、イギリス留学に必要な英語力、英語の勉強法について

  • 語学力 : 英語

日本人が学校で習う英語は基本的にアメリカ英語なわけですが、イギリスに行くとアクセントや単語そのものが違うので苦労することかもしれません。僕の場合はむしろイギリス英語の方がハキハキしていて聞き取りやすいと思うこともあったのですが、確かに早口な人は多いし、イギリス人学生同士のスラング混じりの会話は全然聞き取れませんでした。ただそもそもイギリス内部でもスコットランドのように訛りがキツイ場所もあれば、僕が留学していたイングランドの中西部のように比較的訛りの少ないエリアもあります。これについてはユーチューブに紹介動画がいくつかアップされているので参考にしてみてください。ですがどのエリアに行くにしろ、とりあえずアイエルツで全スコア6ぐらい取れていればほとんど問題ないと思うし、それより少しくらい低くても物怖じせずどんどん聞き返していけばコミュニケーションは取れるはずです。あと日本語でもそうかと思いますが、一語一句聞き漏らさない必要はなくて、だいたい9割も聞き取れれば文脈をしっかり判断することが可能です。授業もポイントだけ理解すればいいので、細部は気にしないでいきましょう。そのような目標設定を前提とした英語の伸ばし方なんですが、これも「細部を気にせずスピード感を求める」のが大事かなと思います。ネイティブだって日常会話の文法はメチャクチャだし、とりあえず単語力と発音を固めてしまえばオッケーです。とはいえアカデミックな発表をする機会もあるでしょうし、多くの専門用語を覚える必要がある人もいるでしょう。その際に僕は「絶対に書いては覚えない」ようにしています。たいてい単語帳は「音読」か「見るだけ」です。理由は簡単で「書いている時間があったら5倍の数の単語を読めるから」です。何度も忘れて何度も覚え返すプロセスが大切なので、一発で覚えてやろうとは思わない方がいいです。

留学前にやっておけばよかったこと

以下の質問に英語で即答できるようにしましょう。仏教と神道って具体的には何をするの?天皇は尊敬してる?アメリカには原爆を落とされてるけどどう思う?北朝鮮って脅威なの?国民の祝日には何があるの?漢字って全部で何個あるの?何歳で全部覚えるの?何で日本人って入れ墨をしないの?日本人の会社員って何日休みが取れるの?これらのほかにも各自の専門分野に関する質問は色々飛んでくるだろうから準備しておくといいと思う。

留学を勧める・勧めない理由

当たり前のようですが、留学の価値としては「違う国で違う国籍の人と会える」「その国でしか体験できないことがある」「自分と向き合えて日本についての理解も深まる」などがあります。逆に日本にいても「同じ趣味の友人を作りやすい」「日本が世界トップの分野がある」「日本語の方が書籍などから得られる情報量が多い」などが利点です。留学による留年リスクや資金面の課題と、得られる価値を天秤にかけてよく考えましょう。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学に失敗があるとすれば、それはアクションを何も起こさないことです。何かやってみたけどうまくいかなかったという経験は必ずその後に活きます。恐れずに、かつ準備は入念に、いろいろやってみましょう。あと先輩は全力で手助けをしたいと思っています。些細なことでも気にせずどんどんアドバイスを求めましょう。トビタテに限らず人脈は宝です。持ち腐れにせずしっかり活用していきましょう。