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けいすけ

出身・在学高校:
三重県立宇治山田高等学校
出身・在学校:
南山大学大学院
出身・在学学部学科:
人間文化研究科言語科学専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2021年07月13日 初回執筆日:2021年07月13日

応用言語学、最先端のイギリスで博士号取得

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ヨーク大学 教育学/言語・言語科学科 
  • イギリス
  • ヨーク
留学期間:
4年
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • (独)日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度」 10,881,299円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検1級 TOEIC990点 IELTS 8.0> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

応用言語学の下位分野である第二言語習得の研究で博士号を取るために、その分野の第一線で活躍している研究者が多いイギリスのヨーク大学に留学しました。特に、英語・韓国語話者の第二言語(母語を習得して以降に身につける言語)としての日本語の習得の研究をしました。在学中は、定期的に(月1,2回程度)指導教員に会って指導を受けながら、研究に関係する論文を読み、また、専門書を読んだり、大学にいる専門家に尋ねながら、必要な知識を身につけ、自分自身の研究をすすめるというが主な活動でした。研究に必要なデータの収集などで他のいろいろな大学に行ったりすることもありました。研究成果を学会で発表したりしながら、最終的に博士論文にまとめ、学位を取得しました。

留学の動機

日本語の第二言語習得の研究で優れた業績のある指導教員のもとで、博士論文を書きたいと思ったのが最初の大きな動機でした。入学審査のテレビ電話面接で話した印象や、彼女を知る他の研究者からの評判もとても良かったのが決め手でした。また、ヨーク大学には、同分野で世界的に活躍している研究者も多く在籍しており、最適な研究環境だと感じたからです。

成果

イギリスでの学会発表、論文の出版、イギリスの大学の研究者との交流、指導教員との共同研究など。

ついた力

期待しない力

イギリスは、日本と同じ島国で、多くの共通点がある一方で、大きく違う文化もあります。例えば、時間の感覚がかなり日本と違うようです。電車やバスは15分くらい遅れるが普通です。反対に、バスが早く来て、予定時刻前に出てしまい、乗れなかったこともありました。電気修理のアポなども時間通りに来ることはあまりなく、来ないこともあります。自分は必ず時間を守りつつも、まわりに期待しない力が身につきました。

今後の展望

日本に帰国後は、大学の教員になり、研究をつづけていきたいと思っています。また、日本の学会でも、イギリスで得た最新の研究分野の動向などを発信していきたいと思います。またイギリスの研究者とも交流を続けつつ、日英間での共同研究なども積極的に行っていきたいです。

留学スケジュール

2017年
9月~
2021年
8月

イギリス(ヨーク)

1年目は博士論文執筆のための準備期間でした。大学院に出願した際に提出した研究計画書をより具体的にしていきました。そのために必要な知識やスキルなどは修士課程の学生向けの授業に聴講生として参加したりしながら身につけていきました。2年目は、予備調査を開始し、また学会等で研究調査を発表し始めました。3年目は、本調査を実施し、必要なデータが集まり次第、博士論文の執筆にはじめ、4年目に突入し、半年程で博士論文を提出し、その後口頭審査に合格し、博士号を取得することができました。
家族連れ(妻と子供2人)での留学でしたので、単身に比べ、出費も多く、家庭と研究のバランスを取るのも難しかったです。子供が現地の学校に通い、言葉の壁を乗り越えながら、友人を作っていく姿には感動しました。大変なこともありましたが、現地の日本人コミュニティや近所の人など、多くの人に助けてもらったイギリス生活でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

105,000 円

生活費:月額

90,000 円

有名な​ヨークミンスター(ヨーク大聖堂)が後ろに見えます
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

105,000 円

生活費:月額

90,000 円

スペシャルエピソード

イギリスで日本語を学ぶ人たちとのふれあい

第二言語としての日本語の習得の研究をしていたこともあり、日本語学習者に直接会ってデータを収集させてもらうことがあり、色々なバックグラウンドの人たちと、日本や日本語などについて日本語で話す機会が多くありました。日本に留学したことがある人が多かったですが、一度も日本に行ったことがないのに日本について本当によく知っていて、とても流暢に日本語を話す人や、東京オリンピックを見に行くために日本語の勉強を始めたという人もいました。1つ共通していたのは、日本や日本語についてとても興味を持ってくれているということでした。とても光栄に思いましたが、上手く質問に答えられないことも多く、もっと自国の文化や言語について勉強しなければと強く思いました。

春になると桜に似た花も咲きます

電話でのやり取り

  • 語学力 : 英語

最近はオンライン上でいろんなサービスを受けられたり、問い合わせなどができますが、どうしても本人確認が必要な場合や、急を要する場合など、どうしても電話をかけなければならない場合があります。英語で電話のやり取りをするというのは簡単なことではありませんでした。イギリス国内にいる英語ネイティブは非英語圏に滞在経験などがない限り、非英語話者と電話で会話することはあまりないので、手加減なく普段通りのスピードで話そうとします。電話の会話は不明瞭で聞き取り辛いことも多く、また、イギリスの英語は様々な地方のアクセントもあり(私の住んでいた地域はヨークシャ・アクセントで話す人が多かったです)、聞き慣れていないアクセントだとさらに聞き取りが困難になり、初めは電話をすることに恐怖感を抱いていました。しかし、私は小さい子供もいたので、急病で緊急で病院に連れて行かなければいけないときなど、どうしても電話をかけなければいけないことも多かったので、対処法として、事前に聞かれる情報や、想定される会話に必要な表現などをできるだけ事前に準備をして臨みました。例えば、子供のために病院に電話で予約を取る際などは、必ず子供の生年月日、続柄や、子供の容態を尋ねられるので、すぐ答えられるように、時間が許す限り準備しておくことで、ある程度落ち着いて電話できました。それを繰り返していくうちに滞在が終わるころには電話でも随分スムーズにやり取りができるようになりました。

ヨーク大学のキャンパスには鳥がたくさんいます

留学前にやっておけばよかったこと

もう少し貯金をしてから留学できればよかったと思います。3年で博士課程を終えようと考えて、その分の資金は用意してありましたが、コロナウイルスのパンデミックにより、研究のためのデータ収集が遅れたり、中止せざるを得なくなり、結局学位取得まで4年間かかりました。最後の1年は日本の家族に資金を援助してもらい何とかなりましたが、特に博士課程で留学される方は、可能な限り余分に資金を用意しておくと良いと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

長期間海外で生活する機会というのはなかなか得られないので、大変なことも多いと思いますが、留学中は積極的にいろんなことに挑戦してみてください!