留学大図鑑

鈴木 悠太

出身・在学高校:
静岡県立富士高等学校
出身・在学校:
一橋大学
出身・在学学部学科:
経済学部
在籍企業・組織:

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最終更新日:2019年01月09日

Ph.D. in Economics

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ペンシルベニア州立大学経済学部
  • アメリカ合衆国
  • ステートカレッジ
留学期間:
5年
総費用:
7,200,000円 ・ 奨学金あり
  • (独)日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度」 4,130,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<TOEFL iBT 106点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

アメリカの経済学Ph.D.プログラムは、コースワークと呼ばれる2年間の基礎科目・専門科目を勉強する期間と、自分の研究を生み出す後期の3~4年間に分けることができます。私の留学のテーマはPh.D.の取得であり、それにあたってまずはコースワークを生き残ることが前提でした。とりわけ最初の1年が終わった段階で選別試験を受ける必要があり、これに合格しなければ後期の3年間に進学することができません。入学1年目は、まずこれに合格することが大きな目標でした。2年目以降は自分の研究を生み出すという、また違ったプレッシャー・ストレスを感じています。机にひとりで向き合っている時間も長く、孤独を感じることが多い大学院生活ですが、アメリカの大きなプログラムでは、そうした悩みや経験を抱える仲間が多くいるため、みんなで励ましあい、悩みや考えを共有することができます。話し合う中でいろいろな国の価値観を知り、今までになかった視点を持つきっかけにもなりました。研究にしろ、生活での悩みにしろ、とにかく人と話すことの重要性を実感し、より意識して話すようになりました。自分の留学生活はまだ終わっておらず、テーマを達成するための過程にいますが、独自性が求められる大学院生活だからこそ、周りと協力して積極的に話すということが、Ph.D.の取得というテーマに向かって、これまでとこれからを乗り越えていくのに不可欠だと感じています。

留学の動機

専攻している経済学の最先端の研究手法を、研究分野を代表する研究者のもとで学びたい、というのが動機でした。また多くが修士で終える日本の大学院に対し、アメリカのプログラムは博士取得をはじめから目標としているため、世界各地からの同級生たちと、長期に渡って切磋琢磨できる、というのも魅力的でした。周りに北米に留学した先生、先輩がいたことから、その経験談を聞いて刺激されたのも大きいです。

成果

他国から来ている学生は、より積極的に教授に質問をしたりアプローチする人が多いと思います。そうした姿勢に感化され、自分もより積極的にコンタクトを取り、自分の考えを伝えるようになり、その重要性を日々実感しています。とりわけ勉強や研究面でストレスや悩みを抱えることが多く、ひとりで塞ぎ込みがちになることもありましたが、指導教員や教授、友人と積極的に話すことが、そこから抜け出すきっかけともなりました。

ついた力

行動力

とにかく、積極的に自分の考えを伝えようとする力、またそのために友人や教授等にアプローチする力が身に着いてきていると思います。なにかにつまずいて悩んだとき、人と話すことが解決につながることが多く、またそうすることで解決している周りの友人を見てきたことで、人と考えを共有し、励ましあったり磨いていくことの大切さを実感しました。

今後の展望

まずは経済学Ph.D.を取得し、その後は大学や企業での研究職につくことが目標です。海外でPh.D.を取得すれば、就職の機会は日本にとどまらず、世界中に広がります。できれば日本以外の国、たとえば北米や欧州で職を見つけ、新たな刺激を得て今後の研究活動に活かせればと思っています。

留学スケジュール

2016年
8月~
2021年
6月

アメリカ合衆国(ステートカレッジ)

アメリカのペンシルベニア州、ステートカレッジという町の大学にある、ペンシルベニア州立大学の経済学Ph.D.プログラムに留学しています。1年目のコースワークを乗り切り、2年目の専門科目の勉強を終え、現在は自身の研究を進めています。とりわけ1年目のコースワークは険しく、プログラム開始時にいたうちの約半数の仲間がドロップアウトすることとなりました。こうした環境の中で、どうストレスを乗り越え、また自分のアイディアを磨いていくかを模索するうちに、人と話すことの重要性を実感し、日本にいたときよりも積極的かつ行動的になったと思います。そうした積極性が実った一つの結果として、大学院のプログラムから優秀な学生として推薦を受け、賞を頂くという結果にも繋がりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

100,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:渡航費、ソフトウェア、テキスト

400,000 円

Old Main (大学の建物)
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

100,000 円

生活費:月額

60,000 円

項目:渡航費、ソフトウェア、テキスト

400,000 円

スペシャルエピソード

日本のことが、とても好きになった瞬間

留学していて、日本人であることで、下駄を履かせて貰えていることを実感することが多くあります。まず日本という国をみんなが知っていること、政治・経済・文化のなにかしらの側面に関心を抱いて話しかけてきてくれることが多いこと、日本人の先輩の成功のおかげで先生方が期待をしてくれること。特に実感し記憶に残っているのは、友達からリクエストを受けて開催した和食パーティです。和食の多彩さや、寿司やたこ焼きのようにみんなで作れる料理の面白さを非常に楽しんでもらうことができ、パーティに参加していた友人を伝ってほかの人々にも評判を呼び、ぜひ自分も和食パーティに呼んでほしい、日本の文化を体験してみたいと、声をかけられるようになりました。パーティの最中も、日本旅行やアニメの世界への憧れ等、他国の人の目線から日本を見て知ることができ、今まで以上に日本のことを好きになることができた経験でした。

アパート前の桜の木

大学都市でのアパート探し

  • 住まい探し : 一人暮らし

自分が住んでいる大学都市では、アパート住民の大半が学生なので、入れ替わりの時期=新しい学年が始まる8月と決まっています。契約やアパート探しをするのはそれよりも早く、契約更新が2月はじめで、それから4月中旬までがシーズンです。大学院留学の場合、合否が決まるのとちょうど同じ時期になると思います。なので、合格が決まってからすぐにアパート探しを始めなければ、選択肢がどんどん狭まってしまいます。
 
実際に見学することも難しいので、私の場合は、同プログラムに留学している先輩に評判を伺ったり、町の掲示板(Craigslist)、アパートのサイト等を利用しました。アメリカの多くのアパートは、独自のサイトを持っていて、間取りや家賃・サービス・写真等を確認できるようになっています。また大学都市であれば、アパートの大家も留学生への対応に慣れていることが多いので、メールで伺えば、入居契約にあたっての手順を指南してくれると思います。
 
また、アパートの管理会社から直接借りる以外に、前の住人の契約を譲り受けることも可能です。私の場合、ぎりぎりまで進学先を迷っていたので、アパート探しが遅れ、評判の良いアパートは既に埋まってしまっていました。偶然、Craigslistで評判の良いアパートの契約を譲渡したいという投稿を見つけ、投稿者を通じて管理会社と連絡を取り、そこに入居が決まりました。アパートのサイト上では空きがなくても、このように現入居者から直接譲り受けることができる場合もあるので、掲示板をまめに確認したり、管理会社にひとまずメールをしてみると良いと思います。

現金とクレジットカード

  • 生活 : お金

アメリカはクレジットカード社会なので、ほとんどの場面でクレジットカードで決済できます。ただし、アパートの家賃に関しては、小切手を利用する場合が多く、よってある程度の現金をもって行き、現地の銀行に預けておく必要があります。私の場合、リサーチアシスタント(RA)の仕事により、大学から生活費を補填できるだけのお給料を頂くことが決まっていました。しかし書類手続き等により、初めの月のお給料は一か月遅れて振り込まれるため、少なくとも最初の二か月分の生活費は準備しておかなければなりません。また家賃は月末に翌月分を振り込むことになっているため、最低三か月分用意する必要がありました。

見越して現金を十分に持って行ったつもりでしたが、日本の感覚が抜けずに細かい買い物で現金を多用していた結果足りなくなり、最終的にクレジットカードのキャッシングを利用しました。周りの友人には、クレジットカードの限度額に達してしまって現金が必要になったり、書類の不備で給与の振り込みがさらに一か月遅れ、現金の必要性にかられる場合もありました。

TA・RAによりお給料があったり、奨学金を頂けることが決まっている場合でも、振り込みが遅れる可能性もあります。細かい決済でもクレジットカードを利用して現金を大切にし、またなるべく現金を持っていく、あるいは現地でおろすことができる手段を、準備しておいたほうが良いです。

留学前にやっておけばよかったこと

英語のひとことにつきます。留学前にTOEFL100点超えを目指して勉強をすすめ、実際に達成もでき、リスニングは満点でした。しかし完璧に自信をもって聞き取れていたわけではなく、留学して2年以上経った今ですら、教科書にないような表現は一度で聞き取ることはできません。特に研究目的の留学では、ひとりで机に向かっている時間も長く、英語を使うことには慣れても、意識して勉強しなければ上達は難しいです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学を最大限に活かすには、事前にできる限り準備すること、そして一人で抱えないことが大事だと思います。大学院留学では、ひとつひとつの授業の負担が大きくてそれ以外に時間や気力を割くことが難しく、長い留学期間の中で悩むことも少なくないと思います。周りの先輩や友人も似たような経験を味わっており、気持ちをシェアすることで、僕はより打ち解けることができたと思います。みんなで乗り越え、留学を楽しんでください。