留学大図鑑 留学大図鑑

門脇ひなた

出身・在学高校:
秋田県立大曲高等学校
出身・在学校:
岩手大学
出身・在学学部学科:
農学部
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年10月29日 初回執筆日:2018年10月29日

田沢湖へのクニマス里帰りのために!!

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • サスカチュワン大学
  • カナダ
  • サスカトゥーン
留学期間:
11か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC490> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

秋田県仙北市にある田沢湖へのクニマス里帰りを実現させるために、カナダにあるサスカチュワン大学で研究インターンを行った。サスカチュワン大学にはGlobal Institute for Water Security と呼ばれる世界的な研究機関があり、そこで訪問研究者としてのインターンを行った。主に2つのプロジェクトに関わりながら、大学院生向けの授業を聴講したり、湖でフィールドワークを行ったりした。その後、受け入れ先を生物学部に移し、生態系を学びを中心に、フィールドワークやオブザベーションを行った。フィールドワークで訪れたイエローストーン国立公園では水生生物の採取を行いながら、火山性酸性水が多く排出される世界最大級の温帯生態系でどのように生態系が維持されているのかを学び、考える機会とした。

留学の動機

私自身、田沢湖が位置している秋田県仙北市出身であり、地元が抱える問題に取り組みたいという気持ちは強くあった。さらに田沢湖が抱える水質問題は、私が岩手大学を志した理由の一つである。その中でカナダにある大きな研究機関で研究経験を積むことは、今後の研究活動に大きな影響を与えると考え、留学を学部三年生という早い段階で志した。

成果

留学を通じて、広い知識と、別の視点から物事を見ることができる力を得た。私の専門は農業工学であり、留学中に学んだ内容とは少しずれている。しかしその中で、私が学ばない分野の学びを深める時間を取ることができ、幅広い知識と視点を持つことができるようになった。

ついた力

分からないと言える力

留学当初は、分からないことを分からないということができなかった。それは、私が分からないということで、作業が遅れてしまうことが嫌だったからだ。そのため、分からない中で物事はどんどん進んでいき、最終的には分からないまま作業を終えることが、留学当初は多かった。しかし、分からないことを積極的に質問できるようになってからは、逆に作業の効率が上がり、理解度も飛躍的に高まったと思う。

今後の展望

まずは日本国内の大学院に進学し、研究活動に取り組む。その後は未定だが、地元秋田、田沢湖に関わりながら仕事をしていきたいと考えている。

留学スケジュール

2017年
9月~
2017年
12月

カナダ(サスカトゥーン)

主にサスカチュワン大学付属ランゲージセンターで英語の授業を履修した。ランゲージセンターではレベル30クラスに配属され、週5日クラスを履修した。クラスはリーディング、ライティング、リスニング、スピーキング、文法のクラスに分かれており、そのすべてを履修した。授業は基本的に午後に行われていたが、希望者向けに午前に開講している授業にも出席した。ランゲージセンターでは授業とは別のアクティビティ授業があり、カナダでの有名スポーツであるアイスホッケーやアメリカンフットボールの観戦を行い異文化理解を深める機会も多く設けた。授業の方は、最終的に87%で合格証を習得した。授業と並行して、論文の読み込みとGlobal Institute for Water Security研究担当教授とのミーティング等を行った。研究対象地や研究内容のミーティングを行い、2018年1月以降始める本格的な研究活動の準備を行った。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

課外活動で訪れた環境保全エリアにて
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
1月~
2018年
8月

カナダ(サスカトゥーン)

Global Institute for Water Securityでは主に2つのプログラムに関わって活動を行った。主に取り組んだプロジェクトは河川の流量が変動することによって、下流の湖沼の水位の変化によって伴う、ガマの育成をモデル化した研究である。ガマの水質改善能力は注目されており、より自然的な手法の一つとして湖沼におけるガマ生育の変化を水位変化とともにモデリングする実験を行った。この実験は最終的に論文投稿はできなかったものの、レポートとしてまとめており、将来的に論文投稿も視野に入れている。もう一つの研究は私が所属していたグループで行われていた研究に参加したもので、Environmental Modelling and Software誌の投稿審査を受けている途中である。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

凍った湖水での調査方法の実習
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
5月~
2018年
8月

カナダ(サスカトゥーン)

主にフィールドワークを中心に行い、河川で水生昆虫を採取する調査を主に行った。また、生態学の授業も聴講し、基礎的な知識を習得するための時間も設けた。フィールドワークでは、私が興味を持っている田沢湖に類似している、イエローストーン国立公園に調査で訪れた。イエローストーン国立公園は火山性の酸性水が多く存在し、世界でも珍しい手つかずの温帯生態系を有している。その国立公園内で、水生昆虫の調査を行い、水質と生態系の関係をフィールドで学んだ。また、ダムや用水路など、人間活動が生態系に及ぼす影響がどれほど大きいものか学ぶことができた。これら技術と知識はこれからの研究に大きく生きていくと確信している。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

フィールドトリップで訪れたイエローストーン国立公園にて
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

あなたにとって留学とは?

留学とは「人」で成り立っていると思います。これは留学だけの話ではありませんが、私たちが普段から、どれだけ人に助けられ、協力し合って生活しているのかを留学を通じて改めて感じることができました。私にとって留学とは「最高の人たちと出会える、最高の時間」です。

有志で集まって日本発信活動に取り組んだ仲間たち

とりあえず話しかけまくる!

  • 住まい探し : ホームステイ

基本的にコミュニケーション不足で発生した問題が多かったです。いらない事でも、昨日話したことでも、おちのない話でも、何でも話して積極的にコミュニケーションを取っていくことが大切だと思います。ただ、中にはホームステイをただのビジネスとしか考えていなく、扱いが明らかに雑なホストファミリーもいます。その場合は、恐れないでホスト変更をお願いすることが大切になると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は自分を変える大きな機会になります。自ら動かないと機会は創出できません。自らつかみ取って、成長してきてください。