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みつぎれな

出身・在学高校:
熊本高等専門学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年11月20日 初回執筆日:2018年11月20日

高専生のものづくりエンジニア留学

留学テーマ・分野:
専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • オタゴポリテクニク
  • ニュージーランド
  • ダニーデン
留学期間:
2週間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC610点、英検2級> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

 私の留学テーマは「JK(情報系高専生)がものづくりエンジニアになるための留学」でした。
全国各地の12名のやる気のある高専生とともに、ニュージーランドにある、「オタゴポリテクニク」という専門学校に留学してきました。
 ホームステイをしながら、週末は家族と過ごし、平日は学校に通います。学校では、午前中に、実用英会話、技術英語を学び、午後にそれを活かした実践型授業をするという、効率のいい学習スタイルで勉強していました。
 学習内容としてはLEDナイトライトプロジェクト、コンクリート強度実験、企業インターンシップとアイデアプレゼン、投石器づくり、2DCAD.3DCADを用いた設計などをしました。
 自分の専攻ではない、土木分野のコンクリート造りを学べたり、普段では学ぶことのないことも知れて、新鮮でした。
 たくさんのものづくりを経験していく中で、仲間との絆、英語への理解・知識を深めることができ、充実した留学プログラムでした。

留学の動機

 私は小さいころから留学することが夢の一つでした。そして、将来は世界で活躍できるエンジニアになりたいと思っています。
まさにこの留学プログラムは私が望んでいたもので、技術力はもちろん、英語力もともに高めることができると期待して留学しました。
 そして、実際に留学を終えて、日本では学ぶことのなかった、新しい知識や本物体験を通してスキルアップすることができたと感じ、満足しています。
 

成果

 初めて海外に出てみて、日本の良さと悪いところの両方に気付くことができました。そして、自分の英語力と技術力、そして知識はまだまだ未熟であることに気付かされました。
これから、もっと多くのことを学んで、もっとたくさんの世界を見たいです!!

ついた力

創造力

 さまざまなものづくりを通して、創造力を身に付けました。
 私が留学中一番大変だった企業課題アイデアプレゼンの時には、先生の協力を得ながら、考えるだけでなく、実際に試作品を作り、それを改善して改善して、どんどんいいものに作り替え、本番には実際に使用可能なサンプルが出来上がり、それを用いて発表を行いました。ものづくりの過程、楽しさを学べました。

今後の展望

 今の私の目標はトビタテ大学コースで長期留学をすることです。私はもっと海外で専門的な勉強と英語を学びたいです。そして、将来は日本と海外をつなぐ架け橋のような存在になりたいと思っています。
 そのために、日本にいても最大限自分の行うことのできる努力をして、次の留学に向けて万全の準備をしていこうと思います。ものごと一つ一つに心を込めて一生懸命毎日を生きていくことが私のこれからの日々の目標です。

留学スケジュール

2018年
9月~
2018年
9月

ニュージーランド(ダニーデン)

 私はホームステイをしながら、現地の専門学校「オタゴポリテクニク」に通いました。
全国各地の高専3年生の12名と、17日間の留学です。
 そして、そこでは日常英語、技術英語、ものづくりの専門授業を受けます。
 プログラムの内容には、ダニーデンの市内を巡ったり、自然と触れ合う内容もあり、外国の美しさに胸を打たれました。
 留学先では最初に、マオリの伝統的なセレモニーで迎えられ、鼻と鼻をくっつける「hongi」も体験しました。日本ではスキンシップが少ないので、初めてのことにドキドキしました。
 留学の最終日には、ホストファミリーや先生などに感謝を伝えるフェアウェルパーティーが開かれ、そこでは学生全員それぞれがお別れのスピーチをしました。
 優しいホストファミリー、熱心に教えてくれる先生、ともに留学した仲間、素晴らしい人に恵まれ、最後は涙涙のお別れでした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ニュージーランドの美しい自然に感動
フェアウェルパーティーでのスピーチ
作成したLEDナイトライトプロジェクトの作品
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

 今回の留学で最も心に残った成果は、アンバサダー活動で行った、「わくわく実験講座」です。これは、私の通っている熊本高専の伝統ボランティアであり、子供を対象に科学実験をするというものです。
 私はこれを、現地の小学生4人に対して行いました。私が行った実験は、スライムづくりとダイラタンシー現象を利用した科学あそびです。そこでとても大きな学びを得ることができました。
 一つ目は「子供の可能性は無限大である」ということです。実験をしながら、さらに豊かな発想力を用いて、私が思いつかなかったような工夫を加えていこうとする姿に、とても感心しました。
 二つ目は「海外の子供の教育の質の良さ」です。私が高専一年生の時に作った、簡単な回路をみせると、彼らはすでに原理を知っていました。そのうえ、私が高専に入学してから修得したプログラミングの知識も、小学生にして、義務教育の授業ですでに習っているのです。授業中にもiPadを使用していると聞きました。私はこれを聞いた時にとてもショックでした。このままではいけません。これは大きな課題です。
 しかし、この活動を通して、子供たちと仲良くなることができ、自分もこれからこの子達に負けないように精一杯勉強しよう!という活力にもなりました。

わくわく実験講座の様子
わくわく実験講座の様子

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

 大好きな人と言って真っ先に出てくるのはやはり、ホストファミリーです。
いつも優しくて、私の英語に合わせてゆっくり話して、そして私のことも理解しようと一生懸命話を聞いてくれました。本当に感謝しています。
 週末には一緒にテーブルとイスを作ったり、ドライブにつれて行ってくれたり、電車の旅にいったり、ゲームで遊んだり…ホストファミリーと過ごした日々すべてが宝物です。
 中でも一番思い出深いのは18歳の誕生日です。私はニュージーランドで誕生日を迎えたのですが、ホストファミリーが日本食レストランにつれて行ってくれて、誕生日サプライズまでしてくれました。その時にもらったネックレスはいつも大切に身に着けています。
 本当の娘のようにかわいがってくれたおかげで、ホームシックには全くなりませんでした。むしろ、もっと長く一緒に過ごしたかったと思うばかりです。
 もう一度絶対に会いに行こうと決めています。彼らに会うためにも、私はこれから英語をしっかり学ぼうと思います。家族になれて本当に幸せでした!

ホストファミリーと丘で撮った写真
週末に家具づくり
学校でホストマザー手作りのケーキでお祝い

英語が通じるのか…初めての海外が不安で眠れないあなたへ

  • 語学力 : 英語

 私は今回が初めての海外で、自分の英語が通じるのか、本当に2週間もいれるのか、不安で不安で仕方なくて、留学前はしばらく眠れませんでした。10時間の飛行機のフライトでさえ、映画1本も見る余裕がなく、ただひたすらにホストファミリーと会った時のシュミュレーションを繰り返していました。
 ホストファミリーとの初対面をイメージして言葉を決めておく、ということは大切だと思います。同じ日本人でさえ初対面は緊張します。練習しておくと、「あれ、意外と英語通じるじゃん!」という自信にも繋がるので、おすすめです。
 現地に慣れてきたら、「おしゃべりになる」ということを意識するといいでしょう。会話が難しいならば、英語表記の看板を読み上げたりするだけでも構いません。読み方あってる?、どんな意味なの?、なんて発音するの?、このような質問だけでもコミュニケーションはとることができます。小さなきっかけを使って、どんどん話しかけることで、自分自身も楽しいし、相手も話せてうれしい、そして英語が上達するといういいことづくめの作戦です。
 そして、最後に私がとっておきにおすすめする方法は、「現地で日本語の本を買う」ということです。私は、外国の人はどうやって日本語を学んでるのか気になって購入してみました。すると、それを見つけたホストマザーが、日本語を読んで、私に話しかけてきてくれました。それからは、しばらくホストマザーが日本語を読み、私は英語で意味を答えるというクイズで遊んでいました。楽しかったです。クイズ形式でなくてもかまいません。日本語の本には、食べ物に関すること、伝統や習慣…たくさんの話題が詰まっています。これを使えば、会話のネタになること間違いなしです!
 私のアドバイスが英語に関して不安を持っている方の力になれば幸いです。不安を感じることは仕方ありません。でも大丈夫!!何とかなります!!

私が購入した日本語のフレーズ本
食べ物など、さまざまな話題が見つかります

留学前にやっておけばよかったこと

英会話のフレーズを覚えておけばよかったなと思いました。
形容詞や、リアクションなどがもっと表現できたら、会話が盛り上がったと思います。

留学を勧める・勧めない理由

 留学は勧めますが、人それぞれです。私は海外に行って、日本以外の新しい価値観に感動しましたが、中にはカルチャーショックで耐えきれない人もいると思います。また、思い切れない人もいると思います。そんな人は留学からじゃなくて、旅行に行ってみたりして、様子を見てから決めるといいと思います。
 ただ、ずっと留学が夢だった私にとっては、最高の経験になりました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

 100%これからの未来の自分のためになる体験ができます。そして、留学先での思い出は日本でいる時の自分の支えになることでしょう。せっかく日本から飛び立ったのだから、後悔のないよう、毎日を全力で過ごしてください。海外での自分は日本での自分と違います。新しい自分を見つけに、頑張ってください!!