留学大図鑑

橋本果歩

出身・在学高校:
宮城県仙台第二高等学校
出身・在学校:
早稲田大学大学院
出身・在学学部学科:
創造理工学研究科建築学専攻
在籍企業・組織:

建築環境の健康改善

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • デンマーク工科大学土木工学科
  • デンマーク
  • コペンハーゲン
留学期間:
11か月
総費用:
2,260,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,960,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私は、建築環境の健康改善をテーマに研究留学してきました。留学中の主なプロジェクトは二つあり、一つは病院や製薬工場で用いられるクリーンルームの清浄度を保つための研究、もう一つは短時間短距離下での呼吸による空気感染の影響を把握するための研究です。それぞれ留学の前半と後半に実験室にこもりきりで研究してきました。どちらの研究テーマにも共通していたのは、換気方法を工夫して室内の空気清浄度を保つために最適な条件を検討した点です。給排気の流量、流速および換気手法自体の検討を繰り返し行いました。実験室実験であったため、実際の状況と乖離してしまうことを防ぐために、明らかにしたいことを絞り、その他の条件が結果に作用しないようにすることに最も苦労しました。また、共同研究員の方と相談して実験すべき項目を精査する際には、互いの価値観の違いにより終わらない議論が続きました。なかなか意見が一致せず疲弊してしまうこともありましたが、留学生だからと遠慮せずに発言することで1人の研究員として認めてもらえるようになっていたと思います。

留学の動機

私が留学を志したのは、学部3年生の時です。当時意匠設計のTAを担当してくださっていた方に憧れ、自分も海外で建築を学びたいと思うようになりました。しかし、同時期に自分は意匠設計に向いていないことに気づき挫折を経験します。その時から、自分は設備設計者としてかっこいいと思う建築を快適にする人材になりたいと思うようになりました。そして、環境工学の視点から留学をしたいと思い、今回の留学に至りました。

成果

クリーンルームに関する研究は2018年6月にフィンランドで開催されたROOMVENTと呼ばれる国際学会に提出し、論文発表を行いました。また、同学会では測定方法に関するワークショップに参加し、測定誤差や適切な設定方法について議論しました。空気感染に関する研究は、2019年5月にルーマニアで開催されるCLIMAという国際学会に提出する予定です。

ついた力

できない自分を認める力

留学前半、なかなか研究成果が出せず、実験室にこもりきりで友達も増えなかった頃、留学を楽しみきれていない自分をなかなか認められずにいました。しかし、一度冷静になって、自分と見つめ合ったとき、できない自分を認め、前に進むことができました。忙しなく時間がすぎる日本ではなかなかできない経験だったと思います。

今後の展望

まずは日本の設計事務所に就職し、基礎的なことを身に着けたあと、留学先での経験を踏まえて、かっこいい建築を快適にするための仕事をしていきます。

留学スケジュール

2017年
9月?
2018年
7月

デンマーク(コペンハーゲン)

2017年9月~2018年1月まで
研究内容:クリーンルームに関する研究
学生寮 :デンマーク人向けの寮に居住
共同研究員の方と議論を重ねる日々を送る
クリスマス休暇にヨーロッパを周り気持ちを持ち直す

2018年2月~2018年7月まで
研究内容:空気感染に関する研究
学生寮 :留学生向けの寮に居住
引っ越し先の寮にて多国籍な雰囲気に馴染めず体調を崩す
6月と7月に国際学会に参加し、成果を発表することで自信がついた

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

チーズケーキライドグループのメンバー
みんなで書道体験
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

日本のことが、とても好きになった瞬間

日本食って、世界的にも美食として知られているので、作って、と言われることが多いんです。
写真は、手巻き寿司をみんなでした時の様子です。デンマークのことは大好きだけど、ご飯だけはやっぱり日本食を食べている瞬間が一番幸せでした。おかげで、自分でも作るようになり、だいぶ上達したと思います。

みんなでお寿司パーティー

住まい探しは慎重に

  • 住まい探し : 学生寮

私は交換留学ではなかったため渡航前に学生IDを取得できず、友人の紹介でFacebookを通じて見つけていただいた場所に住むことにしていました。しかし、デンマークではそうした住宅不足に伴う詐欺が多く、実際に詐欺にあってしまった友人を知っています。友人はSkypeで済む家を見せてくれたとも言っていました。渡航先の受け入れ期間等信頼のおける所に協力依頼することをお勧めします。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学中は、孤独なことやつらいことがたくさんあります。
しかし、それを乗り越えることができたとき、これまでの不安が大きな自信に変わっています。
何かを成し遂げることができなくても、知らない土地で、知らない文化を持つ人と過ごした経験は間違いなく自分を強くします。その経験をどうするのかは、留学後の自分次第です。
まずは飛び込んで、立派に生き抜いてきてください!