留学大図鑑 留学大図鑑


最終更新日:2020年06月10日 初回執筆日:2020年06月10日

米国のラティーノから考える多文化共生社会

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ミネソタ州立大学モアヘッド 政治学、ラティーノ研究
  • アメリカ合衆国
  • アメリカ合衆国・メキシコ
留学期間:
12か月
総費用:
2,000,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC900点>

留学内容

多文化共生社会構築のためのアイディアを得るため、米国におけるラティーノ(ラテンアメリカ諸国にルーツを持つ人々)に着目した留学を行った。米国におけるラティーノは現在最大のマイノリティ集団とされており、ある層では政治的影響力が拡大している反面、偏ったステレオタイプなどを押し付けられ、差別の対象になっている層も多数存在する。私は、このアメリカ社会におけるラティーノ系コミュニティの二面性を研究することによって、多文化共生社会構築のためのアイディアや問題点を見出すことが出来ると考え米国へ留学した。
具体的な留学内容としては、大学にて政治学やラティーノ研究専攻しアメリカ側の視点でラティーノ系コミュニティを捉えるための視点を身に付けた。また大学の授業と並行して、ラティーノ系コミュニティを支援するの地位向上並びに地域社会との共存などを支援している団体にてインターン活動を行った。団体では、スペイン語と英語の2言語で放送するラジオ番組の運営に携わった。

留学の動機

これまで学んできた国際関係学をアメリカ的視点からも学んでおく必要性を感じ、留学を決意した。また、これまでラティーノについて研究してきたが、国内で行われている研究は限られており、現地で自ら情報収集する必要性を感じていた。

成果

留学を通じて多様な能力を習得することが出来た。専門分野に関するアカデミックなスキルは勿論のこと、インターン活動などを通じて勉学に留まらない多種多様な実践的な能力を身に着けることが出来た。具体的には、日々の授業や発表を通じて、外国語での情報収集能力や分析能力を獲得することが出来たと考えている。またラジオ局のインターンを通じて、番組を企画・運営するスキルも学ぶことが出来た。

ついた力

世論を疑う力

実際に現地へ渡航してみると、これまで文献で読んだことや、授業などを通じて学んできたことは、時たま現実とかけ離れている場合があるということがわかった。普段可視化されにくい人々と直接交流を図り、会話をすることで、いかに世の中に溢れている情報がバイアスのかかったものだということに気づかされた。そのような背景から、留学中には世論を疑う能力を良い意味で付けることが出来たと考えている。

今後の展望

今回の留学を経て、将来どのような道へ進みたいかは、より一層不明確になった。しかし、このような状況をネガティブには全く捉えていない。留学を通じて、世の中には実に多様な生き方をしている人が多くいることがわかった。今後は、自分が楽しいと思えること、そして社会に何かしらの良い影響をもたらすことが出来る活動を地道に続けていきたいと考えている。

留学スケジュール

2017年
8月~
2018年
5月

アメリカ合衆国(アメリカ合衆国ミネソタ州)

現地の大学にて、主にアメリカ政治、国際関係学、文化人類学、社会学、女性学、アメリカのラティーノに関する授業を履修した。授業では、これまで学んできた分野についての理解を深めることが出来た。また、米国でしか学ぶことの出来ない分野の授業を積極的に履修した。大学での授業を通じて、専門的な知識を蓄えつつ、プレゼンや情報収集の能力も同時に向上させることが出来た。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

75,000 円

生活費:月額

30,000 円

キャンパスの様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

75,000 円

生活費:月額

30,000 円

2017年
9月~
2018年
8月

アメリカ合衆国(アメリカ合衆国ミネソタ州)

通常あまり注目されないマイノリティの現状や、多文化共生の状況にフォーカスし情報発信を行っているラジオ局にてインターンとして活動した。交換留学中に築き上げた地元マイノリティコミュニティとの関係を駆使し、取材・報道を行うことにより本質的な米国の多文化共生の実態を解明することを試みた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

75,000 円

生活費:月額

30,000 円

インターン先のラジオ局にて。お世話になった上司。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

75,000 円

生活費:月額

30,000 円

スペシャルエピソード

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

寮のキッチンでいつも会う学生に声をかけてもらい、結果的には素晴らしい友情関係を築くことが出来ました。勉強などで疲れた時は二人でキッチンにこもり、美味しい焼き菓子などを作ったものです。アートを勉強している彼女が帰国前に、彼女が描いた絵をプレゼントしてくれました。

友人からのプレゼント

話せなくても当たり前

  • 語学力 : 英語

これまで特に言語学習においては完璧を求めがちでした。しかし、授業で瞬発的に意見を述べたりするためには、ある程度の間違いも仕方がないということを学びました。そもそも英語が母語ではないので、失敗したり間違えたりしても恥じるべきことではないと思うようになりました。そう思うことで気持ちにも余裕が出来、言語学習やその使用がとても楽しくなりました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学といえども、日々の生活は意外と平凡なものです。勿論、留学先でしか学べないことも沢山ありますが。そのような中で、いかに自分自身が特別ではない普通の日を最大限充実させるかが、留学の質を左右すると思います。休息を取りつつ、自分の情熱が向く方へとことん突き進んでみて下さい。