留学大図鑑 留学大図鑑

上野 陽香

出身・在学高校:
石川県立金沢泉丘高校
出身・在学校:
金沢大学
出身・在学学部学科:
人間社会学域学校教育学類
在籍企業・組織:


最終更新日:2019年05月15日 初回執筆日:2019年05月15日

多民族国家で考える、多文化社会の教育

留学テーマ・分野:
交換留学、海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ネヴァダ大学リノ校(アメリカ)/ワットサケオスクール(タイ)
  • タイ・アメリカ合衆国
  • リノ・アングトン
留学期間:
10か月 (アメリカ9か月、タイ1か月)
総費用:
230,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,800,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

さまざまな文化を持つ子どもたちが一つの教室で楽しい学校生活を送るためには何が必要かを見つけることをテーマに留学をした。世界で最も多様な人々が集まるアメリカでまずは授業を通して教育や多文化社会について学び、その後タイの孤児院スクールでボランティア活動をしながら体験的にテーマについて探求した。アメリカでは、「アメリカ人としてアメリカを愛し、自分のルーツのある文化も誇りに思う」多文化社会の価値観を学び、タイでは子どもたちをグルーピングすることなく、個々の子どもの特性に向き合うことが大切だと学んだ。

留学の動機

何も情熱を注げる目標がない大学生活に退屈していた。そんなとき、中学時代からあこがれていた留学がふと思い浮かび、自分が興味のあった教育をテーマに留学をすることを決意した。

成果

母語でない英語で授業を受けること、自分がマイノリティという状況の中でプレゼンをしたり、ボランティアをすること、アメリカ人の一般の家庭にホームステイすること、自分と共通の言語をもたないタイの人々と一緒に生活すること、どれも留学でなければ得ることのできなかった経験だった。これらの体験を通じ、自分の知っている世界がどれだけ狭いかを知り、興味の向くことに挑戦しながら自分らしく生きていこうと思えた。

ついた力

挑戦する力

何か新しいことを挑戦しようとするとき、失敗してしまうんじゃないかといつも怖がってしまっていた。しかし、トビタテという責任を背負って、ある意味やらなきゃならない状況の中で、プレゼンやボランティアに挑戦し、その中で行動すればその分結果がかえってくるということを実感し、物事に対する姿勢が積極的になった。

今後の展望

教師になる、と留学前はなぜか決めつけていた。しかし、留学の中で今まで出会ったことのないような価値観を持つ人々に多く出会うことができ、自分が教師になりたかったのではなく、ただ単にまわりの大人がいっていた「安定した生活」を得ようと焦っていただけだと気づいた。今は、海外インターンシップや大学院など、自分の興味のあることにもっと挑戦しながら、もっと広く教育を考えて将来に生かしたいと思っている。

留学スケジュール

2017年
8月~
2018年
5月

アメリカ合衆国(アメリカ(リノ))

アメリカ史、教育、コミュニケーション学、心理学など、幅広く多文化や教育に関わる授業を履修した。また、冬休み期間にホームステイをしたり、アメリカ人も留学生も混ざった多文化のグループでロードトリップをしたりなど、授業以外の活動を通じて、他国からの留学生や学校外の一般のアメリカ人の価値観も学んだ。
「アメリカ人としてアメリカの文化を愛しつつ、自分のルーツのある文化も誇りに思う」アメリカ人の価値観に触れ、これが多文化社会にある寛容さをつくっているのだと学んだ。自分自身、人の自分と違うところを受け入れられるようになり、逆に自分が他人と違うところを気にしなくなった。
また、自分の思ったように自分らしく生きることが人生を楽しむ方法だということも、様々な生き方をする人々に出会うことでわかった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ホームステイ中のクリスマスパーティーで
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
6月~
2018年
6月

タイ(タイ(アングトン))

孤児院を兼ねた全寮制の幼・小・中・高一貫校で、日本語教室の補助や放課後の生徒との交流等のボランティア活動を行った。自分と共有する言語のない子どもたちと関わることに、自分のほうがはじめは怖気づいてしまっていたが、子どもたちがコミュニケーションの仕方を教えてくれたようだった。スクールには、家族のいない子、スクールの近くで家族と一緒に生活している子、山間民族の子など人種や文化だけでなく、家庭事情、経済的事情などいろいろな点で多様な子どもたちがいて、子どもたちをグルーピングすることなく、一人一人に向き合うことが大切だと学んだ。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スクールの中学生と
スクールの子どもが撮ってくれた写真
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

15年ほど前にメキシコから移住してきた、ラスベガスにある友人の家にホームステイをしたときのこと。「自分に自信をもって!人と違うことなんて気にしなくていいんだよ」っとホストファザーが私に言ってくれました。彼はメキシコで生まれ育ったために英語もスペイン語なまり、でもそれを気にすることなくデザイナーである奥さんのアシスタントをしながら楽しく生きていて、ほかの家族も、生き方にしろ考え方にしろ、自分らしさを大切に生きていることをホームステイの中で強く感じた。自分らしさを大切にするから、相手のその人らしさも尊重できる、アメリカってすてきな国だなと思った。

あたたかくてユニークな友人家族

予定していたボランティアが行えない!

  • 留学先探し : ボランティア

もともとアメリカの中学校で行うものと企画していたボランティア活動。エージェントとの話の食い違いや学期期間の関係で行えないことに。留学の軸をずらさないことを第一に考えて、思い切って国を変えてのボランティアを計画し変更申請。今はインターネットの発達した時代なので、よくよく調べることで、国外からでも新しいボランティアの申し込みもできました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は新しい価値観に出会い、生き方を考え、常識を疑い、今までの自分というプレッシャーのない中で物事に挑戦できる貴重な体験です。「自分は留学できるような専門分野もってない」とあきらめるのはもったいないです。留学してみたい、少しでもその気持ちがあれば、短い期間でも海外に出てみてください。わたしは、1度留学した程度なので偉そうなことは言えませんが、その1度であっても自分は大きく変わったと感じています。