留学大図鑑

国際エンジニアになるための自分磨き

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Technical University of Denmark (DTU)/デンマーク工科大学
  • デンマーク
  • コペンハーゲン
留学期間:
5カ月
総費用:
1,250,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,120,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

【留学の目的】
「国際エンジニアになって社会に貢献したい」という将来の目標を叶えるためのステップとして,次の3つの留学目的を掲げました.
①海外の工学部生と共に問題解決する力・経験を得る
②工学知識をどう社会にアウトプットすればよいかを実践的に学ぶ
③語学力を高め,異文化理解を深める
【留学内容】
 世界中から多くの留学生が集う国際色豊かなDTUで,東北大学の必修科目に互換できる「3Dモデルの応用設計」「機械工学実験」「生体医工学」の講義を履修し,とても実践的で学生主体の授業を受けました.また,教授のオフィスを訪ねたり,色々な国の学生に声をかけて,「研究/勉学に対する考え」「自身の未来像」をインタビューして尋ねました.
 留学最後の一カ月には,「海外で働く貴重な経験を得ること」「未踏の途上国で自分の視野を広げること」を目的にフィリピンのセブ島へ行き,”Thousand Crane Philippines inc.”で1っカ月間のインターンシップをしました.休日には都市から離れた小さな集落や村の村長の家などを訪問するなどして,積極的に実地調査を行いました.

留学の動機

高1の時,東日本大震災復興プロジェクトの派遣学生に選抜されてアメリカへ2週間短期留学する機会をもらい,仙台という狭い世界で育ってきた私の世界視野がそこで一気に広がりました.大学に進学後,前項の夢を抱くのと同時に,大学生活に物足りなさを感じるようになりました.「このままじゃいけない,自分の視野と行動範囲を広げたい,新しい刺激を得たい」こういう衝動が過去の留学経験と結びつき,今回の留学を決意しました.

成果

留学中に強く感じたことは,海外の学生が皆,自分の行動や意見に自信を持ち,それらを他者に伝える力と,行動にon/offつける器用さを持っているということでした.そんな彼らの勉学に対する姿勢や意識に大変刺激を受けました.また,途上国の貧しい人々を訪ねて生の声を聞き,自分の視野を以前より格段に広げられました.これらの経験より,今後の自分の研究者像,さらに先の将来像を確立する材料を得ることができました.

ついた力

行動力

留学前の私は,失敗が怖くて大きな挑戦をしたこともなければ,トラブルを一人で解決したこともありませんでした.しかしこの北欧留学を実行した後,自分に少し自信がついて,色々な行事の主催や参加(下の写真参照),冬季休暇に米渡航(スペシャルエピソード参照)をするなど,機会を最大限に活かして積極的に行動を起こしました.また,留学中の様々なトラブルも,友人に助言をもらうことを含めて自力ですべて解決できました.

今後の展望

海外の学生と比べると,自分の意思を伝えること,プレゼン力,授業中の自発性が自分には大いに欠けていると痛感しました.今後は前項で述べたことを活かして,これら3つの弱点の改善に努めながら,修士課程の研究活動に精進して参ります.さらに,日頃からアンテナを広く張ったり,国内外で積極的に国際活動をしたりなどして,自分の世界視野を広げる活動を続けていきたいです.加えて,第二外国語として中国語に挑戦します!

留学スケジュール

2017年
8月?
2018年
1月

デンマーク(コペンハーゲン)

【学校】
授業はどれも実践的で,常に工学と社会の繋がりを意識させられるものでした.また,グループワークやディスカッション,プレゼンが中心な授業が多く,正直とても苦労しました.特に機械実験では,実験の目的を告げられるだけで,使用装置,実験方法はもちろん,得られるべき結果まで生徒たちで全て考えて行動しなくてはいけませんでした.国際色が豊かなDTUで,世界中から集った学生たちと学べた5カ月間は,私にとって大変貴重な経験になりました.
【生活】
私は大学の敷地内にある寮で生活していました.そこでよく料理を持ち寄るポットラックパーティーや勉強会などを開催して,寮に住むたくさんの人々との交流を楽しみました.また,休日にヨーロッパ旅行をして,様々な異文化に触れたり,同じく留学している友達や日本で仲良くなったヨーロッパ人を訪れたりしました.気軽に海外旅行ができるのも,ヨーロッパ留学の魅力の1つです!

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

40,000 円

項目:渡航費・旅行費等

600,000 円

初登校日にできた最高の仲間!定期的に集って遊びました:)
寿司パーティーを主催して,外国人に寿司の作り方を教えました.
児童館を訪ね,初日本人ゲストとして子供たちに日本文化を伝授!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

40,000 円

項目:渡航費・旅行費等

600,000 円

2018年
1月?
2018年
2月

フィリピン(セブ)

【インターンシップ】
オペレーターの仕事に毎日6時間携わり,現地の英語の先生による4時間のマンツーマン英語授業を受けました.そこでは社会経験以外にも,日本人と外国人が共存しやすい環境・雰囲気作り,譲歩や尊重による信頼関係の築き方などを学ぶことができました.英語授業は留学の集大成にもなり,英語の細かい部分を磨く良い機会となりました.
【気づき】
セブ市内を少し離れるだけで,ストリートチルドレンや,ブルーシートと段ボールの家で暮らす家族,盗みや物乞いを必死に働く子供のいる世界が広がり,大変衝撃的でした.さらに遠くへ行くと,ドアも窓もない民家が並ぶ村や,店が一切無い離島の小さな集落があり,そこにも逞しく暮らす人々がいました.国際エンジニアになるためには,単に最先端なものだけを追求するのではなく,途上国を含めた地球全体を視野に入れる必要があるのだと,この1カ月間で気づかされました.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

10,000 円

項目:渡航費・旅行費等

140,000 円

セブには澄んだビーチや秘境が多く,最高な休日を過ごせます.
現地の友人宅でBBQ!真の異文化体験をするなら宅訪問!
小さな村への旅路は交通機関が無く,新体験連発の冒険.
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

10,000 円

項目:渡航費・旅行費等

140,000 円

スペシャルエピソード

「いまの私」の原点

 好奇心が旺盛でもともと海外への憧れが強かった私.そんな私に海外の更なる魅力を教えてくれたのが,高1の時のアメリカ短期留学でした.アメリカは日本に似ても似つかない未知の国で,触れるもの,視界に入るもの,出会う人々の全てが新鮮であり,自分の中の好奇心が一気に熱くなったのを今でも覚えています.そして今回の留学中の冬休みに,以前お世話になったデラウェア州のホストファミリーに会いに行き,一緒にクリスマスと新年を祝いました.
 5年ぶりの再会でしたが,前日まで一緒に暮らしていたかのように家族の一員として受け入れられ,アメリカのクリスマスや射撃など,滞在生活を通して多くの新しい経験をさせてもらいました.よく私たちは日本とアメリカの文化を共有し合い,その大きな違いに驚かされました.高校時には私の英語能力不足で思うように取れなかったコミュニケーションも,今回は楽しんでたくさん会話をすることができ,自分の成長を感じることができました.
 行で半分空だったLサイズのスーツケースが,帰りにはクリスマスプレゼントで閉まらなくなりました(プレゼントの一部を置いて帰りました).

5年前.この時の彼らが私の国際活動の原動力です.
アメリカでは家族大勢でクリスマスを祝います!
滞在中毎日,私に新体験を与えてくれました.

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

 私の留学は数え切れないほど多くの人々に支えながら実現され,無事に終えることができました.中でも最も私の心のより所となり,陰ながら支えてくれたのは両親でした.実は両親は初め,私を心配するあまり,留学を快く賛成してくれませんでした.自分たちに海外経験がほとんど無いのもあって,海外生活はただただ危険なことだと思っていたからです.それでも私がいざ固く留学を決意すると,全力で応援してくれて,いつも私に安心と勇気を与えてくれました.
 そんな両親がなんと,私の留学中にヨーロッパに来てくれたのです!それまで海外に無関心だった両親がはるばるヨーロッパまで来たことは,2人にとって大きな挑戦でした.私がいくら海外経験を積む良さを伝えても,あまり分かってくれなかった2人が私の留学を機に変わってくれたようでした.とても嬉しかったです.
 私たちはハンガリーで合流して,スロバキア,オーストリア,チェコの中欧4ヵ国を一緒に旅行しました.旅行を終えた後,2人は「自分の中の世界地図が小さくなった気がする.思ったよりも外国の治安が良くて驚いた.」と言っていました.また母はどうやらヨーロッパ文化に魅了されたらしく,また早く行きたいとしばしば私に言います.海外嫌い日本LOVEだった父は,家族全員で海外旅行をしたいと言うようになりました.2人は私と同様,新たな刺激を求めるようになったといいます.

ハンガリーで久しぶりに再会!
父は3日目にして日本食が恋しいと嘆いていました(笑)
母はこの旅行を時々思い出して,元気を得ているそうです:)

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

 留学中は自分のモチベーションをキープするのが難しく,時々「このままでいいのか」と悩むことがありました.そんな時私は,同じ時期に他の国で闘っている仲間たちを訪れました.悩みを共有し,近況を報告しすることで,刺激を受けたり,自分の留学生活を見直したりすることができ,元気と活力をもらえました.

スウェーデン王立工科大に留学していた東北大学の仲間
トビタテの事前研修で出会った大好きな友達inパリ
かつて東北大に留学していたイタリア人の友達

プライドを捨て,天然(おバカ)キャラで乗り越える!

  • 語学力 : 英語

 日本人は海外の学生と比べて圧倒的に英語が下手です.そんな日本人の傾向として,聞き取れていないのにとりあえず笑顔でYESという相槌を打ったり頭を縦に動かしてうなづくふりをしてしまいがちです.でもこれは相手にも自分にも良くない事!相手側は聞き手がすごく分っているようだから話をもっと展開しますし,対する日本人聞き手は聞き取れないことが増えてしまいます.これを続けると,いずれ外国人と会話することが苦になってしまいます.
 私も特に留学当初は,外国人留学生コミュニティの中で英語が最も下手で,みんなの話について行けませんでした.そんなとき私は,「実は英語苦手なんだよね(笑)これってどういう意味?知りたいから教えて~!」などと初めから英語苦手だけど話がしたいアピールをしました.すると,話手も優しく説明してくれますし,こっちから聞きたいことも聞きやすくなり,いつのまにか会話に入れるようになりました.英語が苦手だからと伝えて話をしてくれなくなる人は一切いなく,むしろこの言葉知ってる?といったように面白い話題を提供してくれる人が多くなりました.
 日本人は真面目で繊細でプライドが比較的高いかもしれません.でも,自分のため,留学などの何かのために1度殻を破ってみるのも大事だと思いました.

さよなら会.英語版山手線ゲームで無敗王者になりました.
毎日顔を合わせて会話を楽しんだ寮の仲間!
欧米集団に1人日本人でも,みんな優しく接してくれました.

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は毎日が学びと挑戦で,ヒトを成長させる最適な機会です.そして自分の留学目的を超越する何かが得られます.自分の中で何かが変わるのです.その何かをぜひ,留学後皆さんに感じてもらいたいです!また,留学を後悔する人に出会ったことがありません.たとえどんなに苦労した留学であっても,その経験が生涯の糧となって自分を支えてくれます.
留学するなら時間も体力もある学生時代に行きましょう!