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F@LCON

出身・在学高校:
群馬県立富岡高校
出身・在学校:
前橋工科大学大学院
出身・在学学部学科:
システム生体工学専攻
在籍企業・組織:
電子部品メーカー 生産技術

アメリカのシリコンバレーにあるサンタクララ大学で訪問研究員として研究をしていました。
研究内容は、画像処理を用いて人間の声帯の解析です。
訪問研究員での留学に興味のある方はFacebookで連絡ください。


最終更新日:2019年01月15日 初回執筆日:2019年01月15日

画像処理を用いた声帯の解析

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • サンタクララ大学バイオエンジニアリング専攻
  • アメリカ合衆国
  • シリコンバレー サンタクララ
留学期間:
10カ月
総費用:
2,400,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 180,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 800点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<TOEIC 900点>

留学内容

人間の声帯の解析を行った。人の体の働きの多くは解明されているが、声帯の動きは未だに謎の多い部分である。声帯は常に閉じたり開いたりを高速で繰り返している薄い膜であり、その声帯の開閉のスピードは人や病気の有無などによって大きく違うが、詳しい理由は判明していない。喉はとてもデリケートな部分かつ高速で動いているため、解析などもなかなかできない難しい個所であるため、ハイスピードカメラを導入することで声帯の動きをカメラで取得した。その得られた動画像に対して特殊な信号処理を行うことで、声声帯の動きを解析して、病理診断システムの構築を行った。また、声帯を自動で特定するプログラムを開発し、その内容を学会で発表した。


留学の動機

アメリカの指導教員と本大学において共同研究をした際に、研究内容に興味を持った。そして、自身のスキルを活かすことで医療に貢献できると考えたため。

成果

研究の成果はSPIE Photonics West 2018 にて口頭で発表をしました。
ROI detection for high-speed laryngeal images using machine learning techniques

ついた力

発言力

私が身に着けた能力は自分の気持ちを伝える発言力です。私に任せてください。私も混ぜてください。このように自分から積極的に相手に伝えていかないと、留学生という弱い立場である私たちは外国では何もできません。逆に、断る力がないと嫌な仕事も押し付けられてしまいます。下手な英語でもしっかりと自分の気持ちを伝えることで様々な事に挑戦できました。

今後の展望

この経験から自分の気持ちを素直に伝えることの大切さを学びました。
留学する前は、他人からお願いされて嫌々引き受け、ダラダラと仕事をこなしていました。帰国後の今は、自分が携わりたい仕事をしっかり相手に伝え、一生懸命取り組んでいきたいと思います。

留学スケジュール

2017年
6月~
2018年
2月

アメリカ合衆国(サンタクララ大学)

訪問研究員として、サンタクララ大学にて人間の声帯の解析を行った。研究を通して、医療に貢献するだけでなく、画像処理や機械学習のスキルを身に着けた。加えて、毎週行われたミーティングや国際学会の発表を通して英語で発信する経験もできた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

120,000 円

生活費:月額

60,000 円

SPIEにて:発表前のラボメイト
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

120,000 円

生活費:月額

60,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

英語でなかなかコミュニケーションが取れず、友達がなかなかできない自分をいつも外に連れて行ってくれたのはMBAで学んでいるMattでした。学科の事務処理のアルバイトをしてた彼とは研究の予算のことで何度もお話しする機会がありました。彼の母親が日系アメリカ人であることから、お互いに親近感がわき、彼の友達と一緒にバスケットボールをしたり、学校のパーティーでDJに挑戦させてくれたりました。これ以外にもクリスマスパーティーやニューイヤーパーティー、Mattにはアメリカでたくさんのことを経験させてくれました。そんな彼には頭を向けて寝れないぐらいに感謝しています。

アメリカに進出した某日系フランチャイズ店にて

アメリカ人の友達ができない時はスポーツで作ろう

  • 周囲の説得 : 恋人・友人

私は研究訪問員として留学したために、寮にも入れず授業も受けることができなかったのでラボメイト以外の学生と接する機会がありませんでした。そのため、なかなかアメリカ人の友達の作れずにいました。ある日いつものように一人で体育館でバスケをしていると、アメリカ人に声をかけられてバスケットに混ぜてもらいました。(Pick up game と呼ぶらしいです) 初めはあまりしゃべることはできませんでしたが、何度も通って回数を重ねるうちに顔も覚えてもらって話すようになりました。 スポーツは万国共通の交流ツールです。上手に使って、ぜひ友達を作ってみてください。

体育館にて。アメリカは背の高い人が多いです

留学前にやっておけばよかったこと

留学先の研究に関する英単語と関連研究の調査をもっと行っていればよかったと後悔しています。
最初の頃はわからない英単語がたくさん続出して話についていけないことも多くありました。
また、関連研究の調査も不十分でなかなか良いスタートを切ることができませんでした。

留学を勧める・勧めない理由

私は24才の貴重な一年を休学してまで留学しました。一年間、留学して様々なことを経験しましたが、それでも時々留学をしないで早く就職したほうがよかったのではないかと思う時があります。日本でも学べることはたくさんあります。しっかりと自分と見つめなおしてから、留学を決断してください。

これから留学へ行く人へのメッセージ

研究留学に関して大切なのは一番大切なことはどの研究室を選ぶかが大切だと考えています。留学する国でもなければ、大学ランキングではありません。同じ大学内でも研究室が違えば、進め方から学生の質、すべてが違います。研究室選びは慎重に調べてから決定しましょう…