留学大図鑑 留学大図鑑

栗田 真由子

出身・在学高校:
神奈川県立横浜国際高校
出身・在学校:
立教大学
出身・在学学部学科:
異文化コミュニケーション学部
在籍企業・組織:

留学先で自分のイベントを実現させたいと思っている方、実践活動の受け入れ先の探し方やコツなどアドバイスできると思います。私が力になれることであれば相談に乗るので気軽にメッセージ送ってください!


最終更新日:2018年07月30日 初回執筆日:2018年07月30日

よさこいを日本と世界を繋ぐための共通語に

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • バスク大学、社会コミュニケーション学部
  • スペイン
  • ビルバオ
留学期間:
6か月間
総費用:
900,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 960,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
スペイン語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<スペイン語検定5級、A2レベル> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<スペイン語検定4級、B2レベル>

留学内容

私は「よさこい文化」の魅力を日本と世界の「交流のきっかけ」として世界に発信すること、「異文化コミュニケーション学」と「メディア学」の融合で的確で効果的な日本のPRを実現させること、そして「よさこい祭り」を地域に根差した国際交流の場とし、日本での多文化共生社会の実現に貢献することの3つを主にこの留学を通しての最終目標として掲げていました。そこで、バスク大学社会コミュニケーション学部にて派遣留学生としてメディアとバスク文化について学びながら、10月には、よさこいの魅力発信を目的とした自らの企画をJAPAN WEEKEND BILBAOという1万人来場規模のイベントにて実行しました。イベントでは、よさこいの演舞だけでなく、実際のよさこい祭りのように、お客さんと総踊りを踊ったり、よさこい紹介ブースを設置し、現地の方と直接お話をしながらよさこいの魅力を伝えました。

留学の動機

今までに全国各地のよさこい祭りに踊り子として参加してきたことで、私の大好きなよさこいを世界に「交流のきっかけ」として発信したいという想いがありました。よさこいを魅力的に発信することで、国内外からより多くの人が祭りという場に集まり、同じ時間・空間を共有すれば、人種・性別・年齢関係なく、その間に交流を生むことができるはずだと考え、まずは、留学先のバスクの人々に向けて発信し、挑戦してみたいと思いました。

成果

イベントでは、私が目標としていた「その場で偶然出会っただけの人々が、よさこいで繋がる1つの空間」を生み出すことができました。私の企画を通して、よさこいを全く知らなかったバスクの人々にその魅力を十分に伝えることができたと思います。また、やりたいと思ったことを行動に移し、強い意志を持ってやり抜く力があれば、知らない土地でこのようなことが実現できるのだと実感し、自分の可能性を広げることができました。

ついた力

挑戦力

私にとっては、まだスペイン語もバスク語もまだ上手く話せない段階で、自分で企画したイベントを現地で実現させること自体、大きな挑戦でした。さらに、閉鎖的と言われるバスク人に対して総踊りを一緒に踊ってもらおうとしたことも大きな挑戦であったと同時に、大きな不安要素でもありました。しかし、それらの挑戦を通じて得た成功体験が、自分の大きな自信に繋がったのと同時に、失敗を恐れずに行動する度胸も付きました。

今後の展望

今後は、「日本の文化の発信を通して人々に交流のきっかけを届けたい」という私の軸を大切にしながら、また次のステップに進んでいきたいと思っています。また、今後もよさこいのいち踊り子として、日本各地を盛り上げ、世界へもその魅力を発信し続けていきたいと思っています。

留学スケジュール

2017年
8月~
2018年
2月

スペイン(ビルバオ)

8月にバスク大学の語学プログラムに参加した後、9月からはバスク大学の社会コミュニケーション学部で、主にメディアとバスク文化、バスク語、スペイン語を学んでいました。バスク語は世界一難しい言語とも言われるだけあり、難しかったですが、現地の人々に受け入れてもらうには欠かせないと思い学習に励んでいました。10月には自ら企画したよさこい発信イベントをJAPAN WEEKENDにて実施し、多くの人によさこいの魅力を伝えることができました。イベントが終わってからは大学に通いながら、現地のバスクダンスチームに所属し、12月末には地元のお祭りでバスクダンスを披露することができました。もちろん、学業にも励んでいましたが、それ以上に現地の人との交流を大切にし、誘われたら断らず必ずどこへでも飛び込むようにしていました。そのおかげで、沢山の繋がりができ、有意義な留学生活になったと思います。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

67,000 円

生活費:月額

80,000 円

よさこいステージの様子です!
これだけ沢山の方々と一緒に踊ることができました!
家族のようなバスクダンスの仲間たちです!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

67,000 円

生活費:月額

80,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

私が感謝してもしきれない人はイベントの運営チームと社長です。よさこい企画の実現場所が見つからないで困っていた時、最後の希望ともいえるJAPAN WEEKENDに出会い、ようやくコラボレーションが決定しました。それだけでも感謝してもしきれないのですが、私が現地に着いてから、社長が会社に招待して下さいました。まだ上手くスペイン語を話すことができなかったので、これで信頼を失ってしまったらどうしようと、不安でしたが意を決して会いに行きました。街に着くと、街を一周案内してくれ、最後は社長がお宅でバーベキューを振舞ってくださいました。ホストファミリーがいない私にとっては、まるでスペインの家族ができたような感覚でした。この日会ったおかげで、この人達と一緒にイベントができる安心感と、同時に成功させなくてはという責任感も生まれました。イベントの2日前、日本から来てくれたメンバーの1人のパスポートが観光中にひったくられてしまって、その時に警察署までいち早く駆けつけてくださったのも運営チームの皆さんでした。彼らのおかげで自分の力だけではどうすることもできなかった予期せぬトラブルもどうにか乗り越え、イベントを無事に成功させることができ、日本のメンバーを安全に日本に帰すことができました。本当に彼らには感謝してもしきれません。そしてこれからもこの出会いを大切に、また何か一緒にできたらと思っています。

運営チームと初めて顔合わせした日
司会者のイスラエルさんと日本メンバー
帰国前にもう一度会いに行きました!

やらなければいけに状況に自分を追い込め!

  • 語学力 : その他の言語

出発する前のスペイン語力は、大学で1年半学んで一通りの文法を終えたくらいで、実際に自分の思ったことを伝えるのは難しいレベルでした。8月から留学が始まり、10月にはもう、自身で企画したイベントが待ち構えていました。その準備期間は2か月しかありませんでしたが、イベントではバスクの人に受け入れてもらうという意味でも、絶対に英語を使いたくなかったので、その時までに何としてでも話せるようになりたいという想いがありました。スペイン語のクラスはクラス分けテストの結果、(日本人は文法が得意なので)自分より物凄くレベルの高い一番上のクラスで受けることになりました。毎回、授業に食らいつくのに必死で、予習と復習を欠かしませんでした。また、積極的に外に出るようにしました。実際に話すことで会話の練習ができ、友達と会うたびに、聞き取れることも話せることも増えていくのが実感できました。そのおかげもあって、イベントの日にはた沢山のお客さんと、スペイン語だけで話すことができるようになっていました。言語上達のコツは、言語を完璧にしてから何か行動を起こそうと考えるのでなく、目標を明確にもって、あとはひらすら話まくって練習することだと思います。私も、間違うことを恐れず、いろんな場所に出向き、いろんな人と話すことを通して、言語上達だけでなく沢山のコミュニティができました。

留学前にやっておけばよかったこと

私の場合は、アパート探しです。現地に行って、1週間ゲストハウスに泊まりながら大家さんに連絡を取って内見をしたりして決めましたが、既にほかの留学生が契約してしまっていることが多くあり、希望の条件に合う物件を見つけるのに苦労したので、ある程度の情報は出発前から確保しておくことをお勧めします。

留学を勧める・勧めない理由

留学を通して、またその計画を通して自分は何をやりたいのか、何のために留学して、どんな自分になりたいのかなど、自分について深く考え、しっかり向き合う時間ができました。また、私にとっては未知なることへ挑戦する機会にもなりました。留学をするということは語学や学問への追求だけでなく、現地の人とかかわりあう中で自分自身を知り、成長させることができる良い機会だと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

これから留学へ行く人へは、ただ留学するのではなく、なにか自分だけの目標や計画を持って留学してもらいたいと思います。自分が本当に好きなことや、やりたいことを突き詰めれば、きっと自分にしかない最高で特別な留学生活が送れると思いますよ!