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最終更新日:2018年07月25日 初回執筆日:2018年07月25日

アメリカで舞台サウンド・デザインを学ぶ!

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • College-Conservatory of Music, University of Cincinnati / The Muny
  • アメリカ合衆国
  • シンシナティ・セントルイス
留学期間:
10ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,150,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEFL 91点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

西洋の伝える力の強いミュージカルについて、各制作分野の協調性に長けた制作の秘訣を探るべく、College-Conservatory of Muisc, University of Cincinnatiで舞台制作の基礎を授業で学び、また学内公演の作品で制作チームやクルーとして働き経験を積んだ。プロフィール写真はミュージカルのセットの修復を行っている時のものである(Set Designer: Mark Halpin)。
 大学で2セメスターを過ごした後は、NPOの野外劇場にてミュージカルの制作・運営を見学したり、準サウンド・デザイナーのお手伝いをしたりしながらプロの現場に触れた。

留学の動機

以前から日本の舞台作品やミュージカルを楽しんでていたが、2015年に初めてアメリカのカンパニーによる作品の東京公演を観た時にその協調性に長けた制作の質、ストーリィを伝える力の強さ、またサウンドのクリアさに圧倒された。そこで、日本で活発化しているミュージカル制作の質を上げるべく、世界中の観客の心に訴える作品を作っているアメリカで舞台制作の基礎を学んでこようと思った。

成果

作品を作る原動力は今の社会に対する強い感情であること、また日々感じている原始的な感覚を元にそれぞれのデザイン分野がその感覚を合わせることによって伝える力の強い作品が出来上がることを学んだ。特に感銘を受けたのは、ディレクターから学生までが対等に意見し合い互いの仕事を尊重し合う姿だった。こういったチーム作りが円滑なコミュニケーションを可能にしていることを体感した。

ついた力

素直に表現する力

とにかく思ったことを話す、周りに反応するという文化だったので、そういう中で過ごすうちに今までは1対1だった反応が1対3くらいまでできるようになったと思う(帰国後に知人に言われた)。そうすることで周囲との関係が深まりやすくなることも感じたし楽しいと思えるようになった。

今後の展望

今回は舞台制作の基礎一般を習得することがメインだった。今後は自分の専門としたいサウンド・デザインの方の知識・経験を深めるためにもうしばらくアメリカに戻って学び、将来は世界中の人に楽しんでもらえるような舞台のサウンド・デザインを行えるようになりたいと考えている。

留学スケジュール

2017年
8月~
2018年
4月

アメリカ合衆国(オハイオ州シンシナティ)

College-Conservatory of Music, University of Cincinnatiで舞台制作の基礎一般の授業を受けたり実習に参加して計27単位を取得した。それに付随して放課後の学内公演においては、小道具・衣装の運営クルー、またミュージカルの無線クルー、ストレート・プレイのアシスタント・サウンド・デザイナーとして実務経験を積んだ。

費用詳細

学費:納入総額

2,800,000 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

30,000 円

サウンド・システムの準備・組立を行ったところ。
費用詳細

学費:納入総額

2,800,000 円

住居費:月額

60,000 円

生活費:月額

30,000 円

2018年
5月~
2018年
6月

アメリカ合衆国(ミズーリ州セントルイス)

アメリカ最大の野外NPO劇場The Munyにおいて、リハーサルから上演時の運営までを見学したり、准サウンド・デザイナーの仕事の一部を手伝った。ディレクターから学生までが対等に関わり、互いを信頼し合っているのを実感した。また忍耐を強いられる時間も多い仕事だが、それぞれがオンオフをはっきりさせて楽しむ時には自分なりのリフレッシュ方法を持っていた。こういう人たちと将来一緒に働きたいと思ったし、また、自分もそういう風に思われるようになりたいと思わせてくれる環境だった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

75,000 円

生活費:月額

30,000 円

11,000人収容できる野外劇場The Muny
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

75,000 円

生活費:月額

30,000 円

スペシャルエピソード

"The show must go on"

最初にMunyで関わることになったのがこの劇場の100周年記念ガラ・コンサート。劇場の100年の歴史を歴代のスターたちと共に祝うショウなのだが、なんと当日開演予定時刻に観客席に向けて”あと20分で嵐が来る予報なので、明日の同じ時間に延期します!”とのアナウンス。そして翌日、なんとか天気は持ちこたえショウが始まるも既に空には怪しげな光がチラつき、、、途中2回の雨による中断を経ながら無事日付が変わる前にフィナーレまで終えることができた。野外劇場ならではのハプニング続きだったが、そのおかげで観客にも不思議な一体感が生まれていた。この感動はおそらく死んでも忘れないと思う。

雨による中断後必死にステージを乾かすスタッフたち

貴重品の管理

  • 住まい探し : シェアハウス

特にルームシェアをする方は、貴重品を決してルームメイトのいる前で開けないように。鍵付きのケースに入れるなど工夫しておきましょう(留学して1ヶ月でルームメイトにカードを不正利用された人より)。

留学前にやっておけばよかったこと

宗教やギリシャ神話、有名な演劇作品については最低限ストーリーを把握しておくべきだった。授業で例として使われたり、いろんな作品に用いられているので。

これから留学へ行く人へのメッセージ

今まで体験したことのない文化や土地に飛び込むのはかなり勇気が要りますが、そこでやりたいことがある、少しでも興味があるのならばぜひ飛び込んじゃいましょう。いざ一歩踏み出してしまえば、”意外とこんなもんだったんだ”とか”え、めっちゃ面白いじゃん”とか色々な発見や出会いがありますよ。やらないで後悔するよりやって何か感じ取って来てみてください。