留学大図鑑 留学大図鑑

中嶋 萌絵

出身・在学高校:
兵庫県立豊岡高等学校
出身・在学校:
高知大学
出身・在学学部学科:
農学部農学科
在籍企業・組織:

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最終更新日:2018年04月09日 初回執筆日:2018年04月09日

日本茶ツーリズムで茶畑と世界をつなぐ!

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ニューブランズウィック大学/ELS Language Centre
  • マレーシア・カナダ
  • セントジョン・セランゴール
留学期間:
6ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,440,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

テーマは「多様な日本茶の魅力を発信し、地域の魅力を伝える日本茶ツーリズムの可能性を追求する」こと。世界ではその健康効果から抹茶がMATCHAとしてどんどん人気を高めているという現状を知り、健康的であるという側面だけでない多様性溢れる日本茶の楽しみ方を伝えたいと考えていました。また、田舎生まれの田舎育ちで田舎が大好きな私は、都市部にはない地方の魅力を世界へ広めたいという思いがあり、日本全国に広がる茶畑を観光資源として活用できないかと考えました。そこでまずは京都の和束町で茶畑でのツーリズム事業を外国人向けに展開している企業で3ヶ月間のインターンシップを行い、外国人を惹きつける魅力が何であるのかを探りました。そしていよいよ留学です。渡航先に選んだのはマレーシアとカナダです。マレーシアは2ヶ月間語学学校に通い、大学での授業についていける英語力を鍛えることをメインで学びました。その後はカナダへ渡り、4ヶ月間大学で観光学を学びながら、日本茶の普及活動としてワークショップやテイスティングイベントを実施しました。

留学の動機

日本茶は品種、産地、栽培方法、淹れ方によって個性を発揮し様々な楽しみ方があるのだと知ったことが始まりです。この多様性に富んだ日本茶そのものの魅力をもっと広げ日本茶産業を盛り上げたい!さらに日本全国に広がる茶畑を観光地にして都市部とはまた違った地方の魅力を伝えたい!お茶文化に新たな歴史を作りたい!そんな思いがきっかけとなり、お茶をテーマに留学することを決意しました。

成果

マレーシアはアジア有数の紅茶の生産地でもあり、茶畑での観光が盛んに行われています。その実態を探るべく、留学中に現地のツアーに参加しどのようなプロモーションをしているのかを体感しました。カナダでは日本茶PRする活動としてテイスティングのイベントを実施しました。現地で有名なお茶会社が販売しているティーバッグ緑茶と飲み比べてもらうことで、”苦くない緑茶”という日本茶の個性を伝えることができました。

ついた力

発言力

留学中に出会った様々なバックグランドを持った人たちは、皆それぞれ全く違う価値観を持っており、それは時に自分の想像をはるかに超え理解に苦しむ場面もありました。しかしながらどんな意見も否定されることはなく、尊重する姿勢がそこにはありました。そのような環境に身を置いたことで、私の意見や考え、そして価値観は私にしかなく共有するべき価値のあるものだと思えるようになったことは大きな成長だと感じます。

今後の展望

まだまだ考え中というのが正直なところです。
留学中に視野を広げたことで選択肢が無数に広がってしましました。(笑)
これからは視座を高め、人生一度きり、後悔のない選択をしていきたいと思います。

留学スケジュール

2017年
7月~
2017年
8月

マレーシア(セランゴール州)

2ヶ月間語学学校に通いました。週5日授業を受け、毎週末行われるProgress checkでのプレゼンテーション課題を通して、英語でのプレゼンテーションスキルも鍛えました。授業時間外では、様々な文化圏の学生とのコミュニケーションを通して、日常英会話力の向上とともに文化交流も行いました。特にアラビア圏の友人ができたことでアラビア料理にどハマりし、毎日のように友人たちレストランへ通いアラビア料理を堪能したことは、とっても良い思い出です。またキャメロンハイランドの茶畑ツアーに参加した際は、その茶畑の規模の大きさを生かした観光の様子が伺え、日本の茶産地の観光とはまた違った魅力がたくさん感じらました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

キャメロンハイランドの茶畑
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
9月~
2017年
12月

カナダ(ニューブランズウィック州)

大学では観光学の授業を受講し、世界の旅行・観光関連の大まかな市場規模や業界動向を学びつつ、日本茶産地で観光事業を拡大させるための課題点を見出し今後の可能性を考察しました。
また授業の一環で現地で有名なお茶会社への見学に行きました。紅茶がどのようにブレンドされるのか、バイヤーがどのようにして茶産地から茶を仕入れているのかなどの紅茶の知識、お茶会社の仕組み、茶業界の最近の傾向についても理解を深めることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

お茶会社の壁一面に並べられた紅茶サンプル
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

実施した活動の1つに町のインフォメーションセンターで行った地元のお茶会社のティーバッグ緑茶と日本茶の緑茶の飲み比べ試飲会があります。無料で飲み物を提供すれば自然と飲んでくれるだろうと言う予想とは裏腹に、始めは誰一人として手にとってくれなかったのが印象に残っています。相手目線で物事を考えられていなかった自分に気づき、抹茶の実演や声かけを工夫するなど、まずは相手の目を引くことから始めました。その結果最終的には訪れた人の8割が試飲してれるようになり、楽しいイベントとなりました。

観光案内所で日本茶と市販の緑茶ティーバッグの飲み比べ試飲会

お金が引き出せない!どうする授業料!

  • 生活 : お金

私が留学中に一番大変だったことは、お金を引き出すことです。クレジット
カード2枚(内1枚のみキャッシング機能つき)が旅の資金源でした。
現金入手はクレジットカードのキャッシング機能のみを手段として利用していました。
月々の上限は10万円だから毎月10万円以内ならいつでも引き出せるもの
と思っていたのですが、銀行の引き落とし日や現地ATMでの引き出し上限の関係から 、
思ったように引き出すことができなかったのです。

その結果、
・予定していた日に試験が受けられない
・トビタテの奨学金が引き出せない
・ステイ先の家賃を滞納

などなど他にも挙げればきりがないほどお金にまつわるトラブルだらけでした。

今から振り返ればお金について無知なのにも関わらず、確認があまりにも不十分だなと思うのですが、
当時の私は、ちょっとしたトラブルが起こって初めてそう気づきました 。

私の場合、幸い大きなトラブルに発展する事態には至らなかったのですが、
日本にいる両親をはじめ、周りの人々にたくさん迷惑をかける結果となり
大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。
普段は自分で対応できることでも国が違えば思うようにいかないことだらけです。
現地の情報収集など事前準備はしっかりしておくことをお勧めします。


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とはいえ私も
渡航前は諸手続きに追われそれどころではなかったと言うのが本音ですので、
あまり気負いせずできる範囲でやってみてください。
この留学大図鑑でたくさんの失敗談を読んで過去の事例を知っておくことも
良いのではないかと思います^^

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学中も積極的にトビタテ生と繋がること!(私はトビタテ生が近くにいなかったことを理由に一人で黙々と留学生活を送りました。その結果トビタテ生のキラキラした留学生活の投稿を見ては、落ち込む日々を過ごし少し後悔しています。)志高くパッション溢れるトビタテ生と繋がることは、留学中に自分の計画や進行度合いを客観視できるいい機会になるのでは!と思います。私を反面教師にして、充実した留学生活を送ってください!