留学大図鑑 留学大図鑑

うえちゃん

出身・在学高校:
都立小石川中等教育学校
出身・在学校:
筑波大学
出身・在学学部学科:
医学群医学類
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年03月27日 初回執筆日:2018年03月27日

専門性のない広い視野で海外医療に触れる。

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • シェフィールド大学
  • イギリス
  • シェフィールド
留学期間:
5か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 900,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS7.0 > 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私はイギリスのシェフィールド大学に交換留学し、生命医学科と心理学科で勉強しました。これに加え、シェフィールド大学は全英一学生主体のボランティアや課外活動が盛んだったため、医療系の団体に参加して現地の医療に触れて学ぶということが留学のテーマでした。実際医療系のボランティアグループに参加することで現地の医学生との交流を持つことができたのは大変有意義でしたが、自分の想像していたほどには現地の医療の在り方を直接感じ取ることはできませんでした。そこで、病院・ホスピス見学に応募したり、また現地で家庭医をされている先生にも連絡を取るなどして、結果的には多くの医療関係者と知り合うことができました。この活動を通して”家庭医を中心としたプライマリーケア”に関して理解が深まったことはこの留学での最大の成果の一つになりました。

留学の動機

大学生になってから海外で勉強している友人を訪れる機会があり、海外へ旅行しているのではなく”暮らす”経験をしている友人を見て、何の根拠もなく絶対に今海外に長期間滞在する経験をしたい、と直観的に思ったところが留学を意識したきっかけでした。

成果

様々な分野で新たな視点を持てたことが一番の成果です。一口に宗教といっても信仰の度合いにかなり個人差があるなとか、やはり日本食は最高だなとか、でもイギリスの人たちの人と人との距離感が好きだなとか、家庭医という日本では浸透していない専門の重要性に気づけたこと以外にも多くの実感を伴った気づきがありました。

ついた力

飛び込んでみる力

留学自体も不確定なことが多いところにわざわざ休学して飛び込んでみたし、現地でのホスピス・病院見学も、医療系のグループも不安もあったけど飛び込んでみると予期できない得られるものがたくさんあって、なんとなくなにかありそうだというところに思い切って飛び込んでみる力はついたかもしれません。

今後の展望

はっきり言えば自身が将来専攻する科は全く決まっていません。ただ留学を通じて興味を持った家庭医という専門に対して、日本でもその普及に取り組んでいる先生方がいるので、その勉強会に参加しさらに理解を深めていきたいと思っています。また6年次での海外臨床実習などで今後も海外の医療に興味を持って接しようと思っています。

留学スケジュール

2017年
9月~
2018年
2月

イギリス(シェフィールド)

私はイギリスにあるシェフィールド大学に交換留学をし、心理学科、生命医学科で単位を取得しました。シェフィールド大学は学生主体のボランティアや課外活動が盛んなためそれらに参加し現地の医学生とも交流しました。また、現地の家庭医の先生とお話することもでき、ヨーロッパ諸国での医療の在り方、特に日本では浸透していない家庭医という専門に関してその重要性に気づくことができ、理解も深まりました。その後の現地のホスピス・病院見学を通して実際の医療現場でどのようにそれが実践されているのかも垣間見ることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

参加した医療系ボランティア団体
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

この留学を通して得られた収穫の中で最も大きなものの一つが、家庭医を中心としたプライマリーケアの重要性に、家庭医先進国のイギリスで現地の家庭医の先生とお会いしていただき気づけた点です。また、その後の病院・ホスピス見学を通して現場で実際にどうなっているのかを垣間見れたのも貴重な経験でした。
イギリスはじめヨーロッパ諸国では家庭医が医療現場でのカギとなっています。患者がまず一番最初に出会い、そして最後まで一貫した責任を負い、医療の素人である患者にとって難解になりかねない医療サービスにおけるガイド役のような存在が家庭医です。限られた医療の適切な分配もその役割の一つで、高齢化が進み医療費が増えていく中でその導入は必要不可欠と感じました。
しかし日本では家庭医にあまり馴染みがなく、医療の仕組みの中にうまく組み込まれていません。日本にいたらおそらく気づくことの難しかったであろうこの分野に関して、現地の第一線で活躍する方からお話を聞けたのは幸せでした。

現地でお会いした家庭医の先生。

医学部留学

  • 単位・留年 : 休学・留年

私は医学部に所属しており、4年次を休学して海外留学をしました。筑波大学医学類では前例のない事だったこともあり、医学部の先生方も国際課の先生方もそもそも医学生が交換留学制度を使えるのかすら把握していないところから始まりました。また、私が休学してまでこの時期に海外留学に行くことを快く思っていない人がいることも確かでした。
しかし、準備を進めるにつれ理解し応援し支えてくれるひとが徐々に周りに増えていき、結果的に無事留学することができました。
医学部という環境にいると長期での海外留学は制度上難しいものがあります。ただ、もしそれでも海外に行きたいという人がいれば、諦めず、めげずに、頑張ってください。

これから留学へ行く人へのメッセージ

私にとって留学の価値は視野を広められた点にありました。留学中は今まで出会ったことのないようなもの・ひと・考え方に出会うと思います。へぇーと思う程度の小さなことから自身の将来を変えうるものまでその価値も様々です。それらにまず気づき、消化し、吸収する準備と、その出会いの幅を広げられるような準備をしていくといいんじゃないかなと思います。