ソーセージやビール、サッカー、メルセデスベンツなどの自動車産業、環境保全への先進的な取り組みなどでも知られるドイツは世界ランク上位の経済大国。また、ブリティッシュ・カウンシルの研究 “Global Gauge” によれば、ドイツは大学の国際化では世界一と評価されている。
ドイツの大学と課程の選択肢は多岐にわたり、400校弱の大学が19000以上ものコースを提供している。主に英語で授業が行われる学科は2,000以上ある。
高等教育機関は、①総合大学(115校)、②専門大学(213校)、③芸術系の大学(57校) に大きく分類される。学術的な研究を追求したいのであれば総合大学を、職業に直結する実践的な知識やスキルを身につけたいのであれば専門大学を、芸術的・創造的な分野を勉強したいのであれば、芸術系の大学を選択するとよいだろう。芸術系の大学への進学には、芸術的才能が求められるため、適性試験など特別な入学条件がある。
ドイツの大半の大学は国の資金で運営されている国立大学で、240校ある(学生数約240万人)。その他、私立大学116校(学生数約20万人)、カトリックまたはプロテスタントの教会が運営する大学39校(学生数約3万人)がある。
ドイツの教育制度は全国レベルで適用される高等教育大綱法のもと、16の連邦州がそれぞれ独自の大学法とガイドラインを定めている。授業の質は高く、大学間の質の差はさほどない。
日本人留学生(大学生)の場合、年間120日(全日)または240日(半日)のアルバイトが認められている。時給は職種や地域によって異なるが8.84ユーロ~(例外あり)になる。ドイツの物価はそれほど高くはないが学業をしながらアルバイトだけで生活費を賄うのは厳しいだろう。
(取材協力) ドイツ学術交流会 東京事務所
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