森 詠美さん留学の様子
※写真前列左から2番目が森さん

京都大学経済学部3年
森 詠美さん(三重県立川越高校出身)
京都大学特色入試に一期生として合格  高校3年生の夏にロンドンCentral Saint Martinsに20日間の留学をした森さん。留学先ではイベントデザインとエクスペリエンスデザインを学んだ。
「もともと伯母の影響で現代アートに興味があり、加えてロンドンで流行していた体験型のイベントプロジェクト、シークレットシネマという手法を学びたいと思ったんです」
 進学先に関しては、当時から経営に興味があり、「仕事に結びつけるなら経済、アートは趣味で」と考えていたという。ところが、留学先で考え方が変わる。
「日本にいる時は気づいていませんでしたが、現代アートと経営学は融合できると感じたんです!」
 帰国後も一般入試での国立大学合格を目指しながら、京都大学の特色入試にも狙いを定めた。
 同大特色入試では、A4用紙4枚分程度の「学びの計画書」の提出が求められた。高校時代に何を学び、大学で何を学んで、社会に出てどう繋げていくか。森さんは留学で実際に自分の目で見て、肌で感じた経験をもとに計画書を書き上げた。
「実際に留学に行ったことで、計画書の言葉にも重みがでたと思います」
 森さんは京都大学特色入試の第一期合格者となった。

 留学に反対する家族や、学校との留学に関する話し合いも、自己分析のよい機会になったという。
「留学中だけでなく、留学の前後で自分の考えを言葉にしたり、相手を説得できるような細かな計画を練ったり。(現代アートと経営の融合といった)人生の方向性、キャリアパスについて決心がついたのもよかったです」

 英語に関してはどうだったのか。もともと英語は好きだったという森さん。『読む』『書く』に関しては自信があったというが、「短い期間でしたが留学したことで『話す』力が伸びたと思います。『度胸がついた』とも言えるかもしれませんが」と笑顔をみせる。

「学びの計画書」通り、大学1、2年次に経営学をしっかりと学んできた森さん。3年生となった今年はいよいよ現代アートとの融合へと歩みを進める。
「経営の視点を持ちながら、今度は4ヶ月間しっかり(再びロンドンで)学んできたいと考えています」

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