留学大図鑑 留学大図鑑

ひろ

出身・在学高校:
愛知県立明和高等学校
出身・在学校:
名古屋大学
出身・在学学部学科:
文学部
在籍企業・組織:

追加の際は簡単な自己紹介をおねがいします。


最終更新日:2019年08月27日 初回執筆日:2019年08月27日

シンガポールと異文化マネジメント

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 南洋理工大学
  • シンガポール
  • シンガポール
留学期間:
9か月
総費用:
2,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,600,000円
  • 留学先国の投資会社のリーダーシップ養成プログラム 400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC820点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC915点>

留学内容

言語学と人と言語の関わりについてより深く勉強するために、公用語が4つあり、多言語国家としてアジアのビジネスのハブになっているシンガポールに留学しました。
南洋理工大学はヨーロッパやアメリカの有名校とも肩を並べる世界トップクラスの総合大学です。私はそこのlinguistics and multilingual studies という多言語学習、多言語環境の社会言語学に特化した専攻で、交換留学生として授業を履修しました。
同時に、アジア各国から選ばれたヤングリーダーを目指す学生たちとのグループプロジェクトやボランティアを行い、母語の異なる国から集まった人と英語でプロジェクトを進める難しさや楽しさを学びました。
また、シンガポール在住日本人社会人コミュニティの方々にご協力いただき、オフィス訪問や海外での現地社員との働き方に関してインタビューを行いました。

留学の動機

大学一年で初めて海外(中国・上海)に行った時、そのめざましい発展に驚くと共に、自分がグローバル人材にならなければならないという危機感を感じました。当時は知識、語学力、志、すべての面で未熟であり、長期留学に挑戦することで自分を高めたいと思いました。計画をする上で、人と言葉の関わりについて勉強したいと思ったので、多言語環境であるシンガポールを選びました。

成果

語学力などのスキルはもちろんですが、自分が自分に置く価値が高まったと思います。学修の面では、世界トップクラスの大学で授業を受け、クラスメートと刺激しあいながら試験やグループ課題を乗り越えたことは大きな自信になりました。現地リーダーシッププログラムでも、アジア各国の優秀な学生たちと活動できたことで世界の社会問題への目的意識が高まりました。

ついた力

希望力

留学に行く以前は、自分の「今までやってきたこと」から自分の能力を推定して、できなさそうなことは諦めがちでした。しかし、留学中には思いもよらない困難を克服したり、行く前には想定していなかったレベルの活動をしたりしたので、今では、何事も「できるつもり」でやってみる、という希望力がついたと思います。

今後の展望

世界での東海地方のプレゼンスの低さ、東海地方からの留学生の少なさも感じたので、今は所属大学の留学促進、ゆくゆくは東海地方全体の留学機運向上のために活動していきたいと思っています。
卒業後は、自分の知識や能力をより高められるような環境に身を置きたいです。それにより、日本や世界のビジネスを巻き込みながら、留学促進や、日本の外国人労働者問題などに取り組みたいです。

留学スケジュール

2018年
8月~
2019年
5月

シンガポール・香港(シンガポール)

南洋理工大学で、授業を履修しつつ、ボランティアやプロジェクト、日系企業訪問などを行った。アジア各国の仲間との4か月間におよぶ病院ボランティア、グループプロジェクトを完遂し、ヤングリーダーシップフォーラム等に参加した。日系企業本門ではシンガポールで多国籍環境に身を置く企業・社員の問題などについてヒアリングを行った。自分の国際的視野が拡がり、英語や言語そのものにかんする考え方がより柔軟になった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

25,000 円

生活費:月額

40,000 円

アジアリーダーシッププログラムの仲間たちと、修了時の記念写真
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

25,000 円

生活費:月額

40,000 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

現地のアジアリーダーシッププログラムが始まり、インドやカンボジア、ベトナム、台湾、中国、など、アジア中から選ばれた40人で、研修や、グループプロジェクトに取り組むことになりました。その一環で、10人ほどで活動アルバムの冊子を1から作るというものがあったんですが、はじめはグループリーダーのインド人の英語が全く聞き取れず、また、自分の英語も他のメンバーに聞き取ってもらえませんでした。本当はもっと活動したいのに、何が起こっているかわからず参加できない日々がしばらく続きました。そこで、そのリーダーにテキストで、自分の今の正直な想いを伝えたところ、彼から日本語を交えたかなりの長文で、「伝えてくれてありがとう、これから頑張ろう!」という趣旨の返事が届き、次のミーティングからは書類を使って文面で説明してくれたり、私が話すのを待ってくれたりしました。ここで初めて、皆と絆が生まれて、ぶつかり合えるようになりました。当時のメンバーの摯な態度に感謝しています。

修了後にみんなからもらったメッセージ

時に厚かましく!

  • 語学力 : 英語

もともと英語力が高かったわけではない上、現地ではなまりのある英語が話されていたので最初は授業についていくのが大変でした。はじめは、授業がわからないのは自分の責任だし…と自分を責めていたので、どんどん落ち込んでいってしまいました。そんな中、偶然日本語を学びたいという教員の方に日本語を教える機会がありました。彼女にその時の心境を話したところ、「そんな無駄なことしてちゃだめ、あなたは審査もクリアして、お金も払ってここにいるんだから、自分を責める必要は全くない! 先生も、クラスメートも、もっと使って、払ったお金以上の学びを得ないといけない」と言われ、ハッとしました。
自分に対して謙虚に学ぶことは大切だけど、他人に対して謙虚になって自分に学びが無いようではいけないと思いなおし、教授に質問をし、クラスメートに頼るようになりました。わざわざ時間をとってもらうのは申し訳ないと思ったけど、少しは厚かましくなろう!と言い聞かせてお願いをしました。
すると、ほとんどの人は私を助けてくれて、それがきっかけで仲良くなれたりもして、授業内容もわかるようになりました。

留学前にやっておけばよかったこと

今やっておけばよかった、と後悔していることはありませんが、今から留学に行く方もそう思えるように全力で準備に取り組んでほしいと思います。語学、現地文化の勉強、自分の軸の見つめなおし、現地でやらなければいけないことの計画など、しっかりと準備してほしいです。

留学を勧める・勧めない理由

少しでも行きたいと考えている人は行くべきです。行って後悔することもあります。でも行かない後悔よりましです。行かない後悔は今後の自己肯定感にずっと響いてくると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

急に別の国に行くんです。何が起こるかわかりません。慎重になることと、おじけづくことは違います。身の回りの安全や、法律の違いなど、慎重になるべきところは慎重に。でも環境や未来におじけづかずに、どんどん行動していってほしいです。